更なる葛藤〜
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
・・・翌日、天気も安定して・・・ロニール雪山に向かう。
「以前六神将がここに来たときは魔物だけではなく、雪崩で大勢の神託の盾が犠牲になったそうです」
「雪崩は回避しようがないからな」
イオンの言葉にガイが納得する。
「必要以上に大きな物音を立てないように。いいですね」
「ああ」
俺達は雪山を登っていく。その時・・・
「風の音か・・・?」
「まるで女の人が泣いている声みたい」
「なんか怖いよぅ・・・」
「そうですね・・・」
「・・・」
「ジェイド?まさか、ジェイドまで怖いなんて言わねーよな」
「いえ・・・昔のことを思い出しただけです」
「昔のこと?」
俺が聞き返す。
「フフ、この山で亡くなった女性の亡霊の話ですよ。聞きますか?」
「まあ、私はそういうお話大好きですわ」
「以前俺やガイは百物語に付き合わされたな・・・」
「ば、馬鹿馬鹿しい!行きましょう!」
ティアがスタスタと先に進んでいく。
「あれ?おまえ・・・」
「全然怖くないわ。だからとにかく行きましょう!」
・・・そういうティアの声は裏返っていた。
「くくく・・・愛依、平気か・・・って」
「「・・・(ガクガク)」」
・・・愛依と撫子がそれぞれ違う理由で震えていた。
「ぼ、ぼぼぼ亡霊なんて、い、いるわけないだろ・・・」
「あ、愛依の背後に雪おん「いやぁぁぁ!?」なぐあ!?」
愛依が悲鳴と共に繰り出した裏拳にはっ倒された。
「いてて・・・撫子は?」
「さ、寒い・・・です・・・ああ・・・目の前に温かそうな料理が・・・」
「く、黒羽!?撫子が幻影を見出してるぞ!?」
「ああー・・・ななめ45度にチョップをかますと直るぞ」
「撫子は古いテレビかよ」
知也が端から突っ込んでくる。・・・そうお互いに軽口を叩きながら進むと・・・何かの声が聞こえてきた。
「・・・まただ。なんか俺もおっかなくなってきた」
「・・・おかしい。今のは・・・確か・・・」
「・・・ええ。人の声です。気を付けましょう。私達以外に誰かいます」
「六神将・・・か?」
「・・・多分、間違いないと思うわ」
「よし、気を引き締めていこう」
そして、かなり広い場所に出ると、そこに・・・リグレットが跳んできた。
「来たなっ!」
その時、何かがナタリアを吹き飛ばした。
「きゃああ!?」
「ナタリア!?」
見ると・・・ラルゴとアリエッタが立っていた。
「アリエッタ・・・僕は・・・」
アニスがそれを止める。
「イオン様!アリエッタなんかにお話しすることないんで
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ