バナナちゃんの恋
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ある朝、
起きたら
枕元にバナナが寝ていたんだ。
そして、バナナが話しかけてきた。
「驚かせちゃってごめんね。
私スーパーで貴方を見かけて
一目惚れしちゃったの」
…ほう。
確かに
こないだスーパー行ったからな…
ありえないことでもないよな
「なるほどねー」
ぼくは
あくびをしながら
そう答えておいた。
バナナは
さらに喋る
「でもね、人間に恋をするのは
私の世界では禁忌だから…
私は追放されてしまったのよ」
ぼくは
バナナと会話しているという
非現実的な状況なのに
寝ぼけていたこともあり、
考えるのが
めんどくさかったこともあり、
とりあえず
バナナの話を
適当に聞き流したんだ。
「そっかそっか。ゆっくりしていきなよ。」
ぼくは
そう言って再び眠りについた。
再び目が覚めると…
やっぱりそこには
バナナがいたんだ。
しかも
図々しく寝てやがる。
バナナのくせに
いびきなんか
かきやがって…
ぼくは
とりあえずバナナを
つついてみたんだ。
バナナは
ハッとしたように
パッチリと目を開いたから
ぼくが
おもわずビクッとすると
バナナは照れくさそうに笑った。
「やだ…私ってば
いびきかいてなかった?
うふふ」
そう言って
無邪気に
ぼくに抱きついてきた。
そして
バナナが語りはじめた。
「私は追放されてしまったから、
成仏することも
生まれ変わることも
出来ないわ。
だからね、たまにでいいから…
あの…その…あの…その…」
そう言いながら
モジモジするバナナに
若干イライラして
「なに?!」
ついつい
続きを急かしてしまった。
すると、
バナナが照れくさそうに
顔を手で覆いながら
震える声で言ったんだ。
「あっ、あの、その、あの…
たっ、たまにでいいからっ…
私を抱いてほしいの!!」
そんな大胆な告白をしたあとで、
バナナは恥ずかしくなってしまったらしく
ひ とりで
きゃーっ!!
とか言って走り回ってる。
そんなバナナを見ながら
ぼくは冷静だった。
ぼくは
いったい、どうやって
バナナを抱けばいいんだろう。
ぼくは
考えて考えて考えまくって、
とりあえず
まだ走り回ってるバナナを掴まえて、
「落ち着いてよ。
ところで君の性器は
どこにあるの?」
そう聞くと
バナナは少し照れくさそうに
俯きながら
「お洋服を脱がせて…」
そう呟いて
恥ずかしそうにクネクネしながら
仰向けに寝た。
そして
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