暁 〜小説投稿サイト〜
狂った私をお食べなさい
いちごの愛
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ダーリン、私を召し上がれ」

いちごが僕の股間に手を添えて
誘惑してきたんだ。

僕は
今にも襲いたい気持ちを抑えながら答えた。

「ハニー、食べたいんだけど
ぼくは君のことが少し怖いんだよ」

「あら。
どうして?どこが?」

いちごがキョトンとした目で答えた。

…ぼくは
いちごの頭から目を離せなかった…

だって…

「だって…どう考えても君は刃先が剥き出しじゃないか」

そう、
いちごの頭からは
なんとカッターが突き出ているのだ。

僕は
本当にいちごの事を愛しているけれど

それだけが
気になって仕方なかった。

いちごはムッとしながら答えた。

「そんなことないわよ。気のせいよ。
私のどこに刃先があるっていうのよ」

でぇえ〜〜〜。

ぼくが

「えっ?
どう考えても…君の体を刃先が貫通しているじゃないか」


正論を言うと

いちごは
真っ赤なほっぺを
ぷく〜っと膨らましながら
こう言ったんだ

「それはね、
いつもいつも!!

貴方が私をイヤラシイ目で見るからよ」

ギク〜〜〜。

そりゃ男ですから…。

それと刃先がどう関係あるのか…

僕が
オロオロしていると

いちごは
俯きながら言った。

「私には
貴方にこそ刃先があるように見えるわ。
つまりね、脳内変換なの。
私には貴方のちんぽが刃物に見えるのよ。」

「ひどいな
そんなに、ぼくに抱かれるのが嫌なのかい」

ぼくが
しょんぼりすると

いちごは
ぼくの目を見ずに

呆れたように溜め息をついた

「ほらね、貴方はいつもそうやってネガティブよ。
だから私から刃先が出てるように見えるだけよ。

私もねネガティブだから
貴方が私の体ばっかり狙ってる気がして…
被害妄想していたら
貴方のイヤラシイ目つきが刃物に見えてきたのよ。
あと、ズボン越しにテント張ってんの気付いてんだからね。
ふんっ。」

ギクっ!!

ぼくは
すっとぼけた顔をしながら答えた。

「なるほどね。
警戒してるから、お互い刃先が出てるように
見えるだけなんだね」

「そうよ。
だから安心して。
ほら、私を一口食べてみてよ!」

はやくぅ〜!!
と、キスをせがむいちご。

「そんなに急かすなよ〜。ハァハァ。
疑ってごめんね。
愛してるよ」

そう言って、
僕はいちごにキスをしようと
顔を近付けてみたけど…う〜ん…

いちごは笑顔…でも…

やっぱり、
どう見ても刃先が出てるように見える。

…いや、
これは僕のネガティブ思考のせいだ。

いちごが、
僕を傷つ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ