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狂った私をお食べなさい
いちごの愛
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けるわけがない。

いちごが、
僕を裏切るわけがない。

いちごを信じよう。

可愛い可愛いいちごを。

そして、
僕はいちごを、
おもいっきりかじったんだ。

そしたら
僕の唇が裂けた。

こりゃ、びっくり。

いちごは
ただでさえ赤い身体を…

僕の唇から滴り落ちる血で
さらに身体を赤く染めながら

「くくく…」
と、笑った。

その笑顔は
毒々しいくらい美しかった。

いちごは嘘つきだ。

結局ぼくの勘違いじゃなくて、

君の身体からは
刃先が出ていたんじゃないかよ。

僕は
裏切られたような気持ちになった。

…だけど
きっと愛するということは
心を開くということは
信じるということは
多少の怪我を覚悟しなくちゃいけないのかもしれない。

それに怯えてしまってるうちは、

本気でなんて
愛し合えないんだと気付いた。

いちごは
成熟した瑞々しい赤い裸体と
真っ赤な唇に
ポツポツした毛穴。
そして緑の髪の毛…

シンプルだけど
奇抜な彼女は

挑発的なポーズをしながら

「私に気安く触るから怪我すんのよ!ふんっ。」

と、言いながら
どや顔をした。

そして、

「わたし、征服されたいの」

そう呟くいちご…。

頭を撫でてあげたい…けど〜

いちごから
飛び出てる鋭い刃先が怖いから



とりあえず刃先を引っこ抜いて

いちごの
カツラみたいな髪の毛を
プチンと抜いたんだよ。

そしたら
いちごが

「なにすんのよ、
禿げちゃうじゃない!」

顔を真っ赤にしながら
プンスカ怒った。

…いや
元々真っ赤だから、
さらに真っ赤にしてるかは
わからないが…

「髪の毛があったら、
君を食べれないからさ」

僕がそう言うと
いちごは恥ずかしそうに
頬を赤らめた

…と思う。

僕は興奮して
いちごを拳で握り潰したあとに

いちごを口に含んだ。

いちごは
激しく悶えた。

ぼくの口内の中で
ヌチャヌチャと歯に食い潰されて

いちごは
喘ぎ声を上げながら

息を引き取った。

そうとう
感じていたらしく

とても甘酸っぱい愛液を
たくさんたくさん出していた。

…やーっと
ひとつになれたね。



いや、
ちょっ、待てよ!(キ◯タク風に)

よく考えたら…
いちごは食べても食べても
何度でも生産されるから、

色んな男の口内で
イカされてるわけだ。

だから、
いつもいつも寂しいと言っていた。

あっ、
ぼくがいっそ人間をやめて
畑に生まれ変われば

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