花子とオヤジとレーズン
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そして、
布団を深くかぶり
枕に顔を埋めた。
そして
何も考えないようにした。
考えないようにした。
なのに
なのに
女は
また
酷く怯えた
なんと
なんと
枕から
おじさんの臭いがするのだ。
最近
朝起きたら
枕から
おじさんの臭いがするのだ。
うわー
とうちゃんの
臭いとそっくり
なぜ
なぜ
なぜこんな臭いが。
なぜ
オヤジの臭いがするの。
女は
推理を始めた。
まっ、まっ、まさか
すっ、すっ、すっ、
ストーカー?!
ストーカーが
私の布団で勝手に寝た?
いや
まっ
まさか
布団の中に
おじさんが住んでいる?
やっ
やだわ…
どうやって追い出しましょう…。
女は
そんなことを考えながら
ふと、ひらめいた。
「あぁ、そうか
殺してしまえばいい」
と、思って
枕を窓から放り投げてみた。
くっせーんだよ、おやじ!
ざまー!!
……
あっ、
窓あけたら
花子さんが飛んでくるかもしれないんだった。
と、
思い出した女は
急いで窓をしめて
また再び布団に戻る。
すると
なっ
なっ
なんと!
まだ
おやじの臭いがするのだ。
いったい
どうゆうことだ。
自分の体から
おやじの臭いが…
あっ
やっ
まさか…
私が寝てる間に
どっかのオヤジが
私をレイプしたとか?
そっ、それか
私の体の中にオヤジが住んでい…る?
どうしよう。
あっ
そうだ
「殺してしまえばいいんだ。それだけだ。」
そして
女は窓から身を投げ出して死んだ。
走馬灯が見えた。
たどり着いた先は
カラフルな森で
戸惑っていると
花子さんが迎えにきてくれた。
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