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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第二話「魔法/MAGIC」
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ルの熱意と再びよみがえった正義感を受け、モデルXは彼を適合者として正式登録を行った。
『……やはり僕の目は間違ってはいなかった。タケル、君こそ僕を扱う真の適合者だ』
「行こう!モデルX……」
タケルはモデルXの指示のもとイレギュラー化したジュエルシードの現場へと直行した。
ここから暴走が起こった現場の神社からはそう遠くないはず。
「なのはちゃん……今行くから!」

一方、なのはは神社の石段をユーノと共に駆け上り、現場へと向っていた。
「なのは!レイジングハートを!?」
ユーノの叫びに、なのはは首にかけた赤い水晶の宝石「レイジングハート」を手に鳥居の前で駆け上り、暴走するジュエルシードを目撃した。
それは、四つの目をむき出してこちらを睨みつける巨大な黒い化け犬だった。
「原住生物を取り込んでいる!?」
ユーノが推測するが、なのはは首をかしげる。
「実態がある分手ごわくなってるんだ!」
「大丈夫……」
正義感に溢れたなのはは自身を持ち合わせているが、
「なのは!レイジングハートの起動を!?」
と、ユーノに言われた途端、
「えっ?起動ってなんだっけ?」
度忘れしてしまい、考える余裕も与えず化け犬はこちらへ襲い掛かる。
「我は使命から始まる起動パスワードを!?」
と、肩に登ってユーノが指示するも、
「えー!?あんな長いの覚えていないよ?」
その間にも徐々に化け犬は距離を詰めてこちらへ迫ってきている。
「もう一回言うから、それを何度も繰り返して!?」
その刹那、突如レイジングハートが光を放ち、そして気づけば大気状態だったレイジングハートは杖へと姿を変えていたのだ。
「ぱ、パスワード無しで起動させた!?」
ユーノはなのはに秘められた想像以上の資質を目に驚き、彼女に襲い掛かる化け犬もレイジングハートの光に興奮し、突進をかける。
「なのは!防護服を!?」
「!?」
なのはは反射的にレイジングハートを構えると、ふたたび宝石が光だし、結界が生じて化け犬の突進を防ぎ、彼女は防護服を身に纏っていた。
しかし、結界に弾かれて鳥居の上に立つ化け犬は飛び降りてなのはに飛びかかろうとしていた。
「!?」
なのはも気づくのが遅れるが、そのとき、襲い掛かる化け犬の身体に数発の光弾が命中し、化け犬は弾き飛ばされて倒れた。そして、光弾が放たれた先にはロックマンとなったタケルの姿が見えた。
「なのはちゃん!大丈夫……!?」
「た、タケル君……?」
「間に合ってよかった!後は僕にまかせて、なのはちゃんは奴が弱っている間に止めを……!」
そう指示を流すとタケルは起き上がる化け犬に向かい、拳を与えた。
「このっ……このぉ……!」
たかが拳と化け犬は軽く見たが、タケルの拳は予想以上の力を発揮し、化け犬を弾き飛ばした。
『何と…
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