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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第二話「魔法/MAGIC」
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モデルXの開発者はライト博士の知人でありモデルXもライト博士の事を前々から知っていた。この世界に来てジュエルシードに襲われながらも知人と出会えることが出来た事は不幸中の幸いであった。
「タケルは、見ての通り極度な対人恐怖症でね?人に強く物事を言われたりすると号泣や疾走をしたり、最悪の場合は発作も起したりするのだよ?今まで私が彼の心のケアを勤めてきたが、しかし最近は徐々に悪化しつつある。最近になって被害的妄想を発言したり、恐怖のあまり凄い力を出したりと、このままだとタケルは心を闇に閉ざし、自ら命を絶ってしまう恐れがある。この病気を治すには他者と触れ合い、徐々に心を打ち解けていくしかないのだよ?」
『彼は、そんな病を抱えて……』
そのような重い病を抱えて昨夜、ロックマンへ変身して勇敢に戦ったのかと思うと、彼の正義感は本物だと感心させられた。
「彼はもう、私では手の施しようがない。どうにかして、人と触れ合う事はできないものか……?」
『博士?』
モデルXはライトへ尋ねた。
「何だね?」
『……一晩考えたのですが、あのタケルという少年はロックマンとしての資質があるかもしれません』
「あの子が?しかし……」
『確かに、自分が何を言っているかはわかっています。病を抱えた少年を戦いに巻き込んでしまうことは非情だと思います。しかし私は彼をこのまま放ってはおけません。彼の心の中には強い正義感と優しさが宿っています。きっとロックマンとしての自覚が持てれば彼の病も断ち切れるかもしれません。お願いします。彼を、蒼霧タケルと話をさせてください?』
「……」
ライトは考えた。今まで他人と目が会っただけで隠れてしまう、そんな少年を戦わせて大丈夫なのかと?
『博士、タケルは高町なのはという少女の前では心を徐々にですが、打ち明けつつありました』
モデルXからの報告を聞いて、
「なのはが?あの子が?」
ライトは玄関で出会ったあの娘を思い出した。明るく元気で、そして正義感に満ちた強いオーラを感じさせる純粋な少女であった。あの少女がタケルを自分の代わりに支えてくれたのだ。そして、タケルと心を打ち明けられるかもしれない。
「本当かね?」
『はい、タケルはなのはに身体を触れられても平然としていました』
「あのタケルが……?」
『博士……』
「……私のほうから話をつけてこよう?だから、今しばらく時間をくれないかい?私とてタケルの保護者でもある。今まで父性を抱いてあの子に接してきたんだ。だからタケルを戦いへ巻き込ませるのを考えると……」
『……わかりました。では、返答をお待ちしております』
モデルXとの対話を終え、ライトはしばらくしてタケルを昼食へ招き、テーブルの上で話をつけた。
「……タケル、先ほどモデルXと話としていてね?彼はタケルにロックマンとしての資
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