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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第二話「魔法/MAGIC」
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りも引き止めなくてはいけないぞ?」
(このガキが……いっそここから消えてしまえばいいものを?)
恭也の注意が、タケルの頭の中で被害妄想によって掻き消され、このように聞き届いた。
「あ……あぁ……!」
「?」
恭也が気づくと、タケルは目を見開き、パニクッていた。そして絶叫してここから疾走してしまったのだ。
「あ、タケル!タケル!?どうしたんだ?」
恭也が追おうにも信じられない速さで疾走し、すでにタケルの姿は夜道に消えて肉眼では捉えられなかった。
「とりあえず、探そう?まだ遠くへは行っていないみたいだし」
「そうだな?なのは、俺は美由紀と一緒にタケルを探してくる。家で待っていろよ」
二人は夜道へ消え、なのははタケルの身を案じて無事を祈った。
「タケル君……」
タケルはなのはと打ち明けても、彼女の家族とは打ち明ける事はできなかったのだ。

彼がライト博士の自宅へ訪れた頃には激しい雨が降り始めていた。博士は留守にしており、彼は敷地へと横たわり身を潜めていた。
『タケル?タケル!?どうしたんだい!?』
「ごめんなさい……!ごめんなさい……!」
『……』
跳ね返る雨に打たれながら何度も謝り続けるタケルを目にモデルXは彼を見守った。
翌日、タケルが目を覚ますと、そこはライト博士の自宅で、ベッドに寝かされていた。
「……」
まだまぶたが重くも、今寝かされている場所はライト博士の自宅だ。どうして彼の自宅に居るのだろうか?機能までの記憶があまり思い出せない……
ガチャッ……
「……?」
すると、ドアを開けて部屋から大柄な老人トーマス・ライトが入室し、タケルの表情を伺いに来た。
「おや、もう起きれたのかい?」
「博士……」
「君が私の庭で横たわっていたから驚いたよ?それも雨に打たれながら寝ているので少し熱を出していたが、その様子だと熱は下がったようだね?」
「迷惑かけてごめんなさい……」
「いや、無事でいてくれたから安心したよ?ところで、タケルや?高町家の人がこちらを尋ねてきたが?」
「……!?」
ライトが尋ねると、タケルは彼の言葉で昨夜のことを思い出した。そして、自分がライブメタルという金属生命体と言葉を喋るフェレットとであった事も思い出した。
(このガキが……いっそここから消えてしまえばいいものを?)
あのときの妄想を思い出し、それを回想すると彼は激しく頭を抱えて苦しみだした。
「……っ!!」
「タケル……」
ライトはそんなタケルの背を優しくさすった。
「大丈夫だよ?誰もお前さんを虐めやしない……」
「っ……!」
数十分かけてようやく落ち着いたタケルを見てライトは席を外し、研究室へと戻った。研究室のラボにはデスクの上にライブメタル、モデルXがおかれていたのだ。
『ライト博士……』
実を言うと、
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