第二話「魔法/MAGIC」
[11/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
…拳の一撃であれほどの威力を!?』
その光景を見たモデルXは予想以上のタケルの力に驚かされる。
「グルルゥ……」
激怒した化け犬は再びタケルへ飛びかかろうとするも、タケルは高く跳び上がってその反撃を回避し、上空からやや強めのチャージショットを連弾で放ち大ダメージを与える。
『なに!?チャージショットを連続で発射するとは……この子は凄い才能だ……!』
なおも、従来単発のチャージショットを連続で撃ち放つタケルはもはやモデルXの予想以上の玉である。そんな彼の攻撃を受けて化け犬は動かなくなった。
「し、死んだの……?」
タケルはモデルXへ尋ねた。いくら暴走とはいえ、取り付かれた動物は無事だろうか?
『心配はいらない。ジュエルシードの強大な力だから取り付かれた生物には何の影響は無いよ?』
「そ、そうか……なのはちゃん、封印を?」
「あ、うん……えっと、封印だよね?お願い、レイジングハート」
そうなのははレイジングハートへ祈ると、レイジングハートは封印を始めて杖から放出した光が化け犬を拘束し、なのはは呪文を唱える。
「リリカル・マジカル!ジュエルシード、シリアル16封印!!」
そして、化け犬は光となり封印され、光からジュエルシードが現れてそれをレイジングハートの宝石が吸い込んだ。
「これで……いいのかな?」
「うん!これ以上に無いくらい……」
ユーノに高く評価され、なのはは照れくさくなった。
『タケルも凄いね?君は僕の想像していた以上の存在だよ』
「べ、別に僕は……ただ、我武者羅に……」
と、タケルも照れくさくなった。
「モデルXにタケル、先ほどは応戦してくれてありがとう。これから先も一緒に戦ってくれると心強いよ」
ユーノが歩み寄ってタケルとモデルXに礼を言い、なのはもタケルに礼を言った。
「さっきはありがとう。とてもカッコよかったよ?タケル君!」
「ぼ、僕が……?」
「うん!まるでヒーローみたい」
「ヒーロー……」
タケルは自分が求めた「ヒーロー」を彼女に認めてもらい、彼は少しだけ遣り甲斐と嬉しさを感じた。
その後、ジュエルシードに取り付かれていた子犬は散歩の途中巻き込まれて気を失った飼い主の元へ戻り、無事に至った。
「お疲れ様……かな?」
なのははタケルと石段にすわり、そう呟いた。
「うん……お疲れ様」
それを聞いたタケルも彼女にそう返した。すると、なのはは彼に振り向き、
「タケル君?これから一緒にジュエルシードを集めるのを手伝ってくれるの?」
「うん、僕はもう決めたから……」
そう、僕はもう逃げたりはしない。まだ病気は治っていないし人を見たら怖くなるけど、これからなのはと一緒に少しずつ自分を取り戻していこうと思う。それにはまず、高町家の人たちと仲良くしなくちゃ……
「ねぇ?タケル君」
「……?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ