第100話 インジュリアス
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満月の夜。月の光がギルドの倉庫に差し込む。私はこっそり夜のギルドにいた。理由は、以前見つけた本の状態を見るだけの事。明るいうちでもよかったんだけど、いろいろあったから夜になっちゃったってわけ。月の光のお陰で、懐中電灯がなくても十分に周りが見える。私はゆっくり梯子を上る。
ユ「えぇっと、確かこの辺りに・・・あ、あった!」
1冊の本を手に取る。間違いない、これだ!私は梯子から下りて、月明かりの下で本をゆっくり開く。文が書かれている一番最後のページを開くと、そこには、「X779年、X月X日、計28名、S級魔道士昇格試験に参加。試験会場 リグリション島」と書かれていた。
ユ「やっぱり、未来を予測してるの・・・?」
次の文には、「X月X日、リグリション島に、災いの天使(ディザスタエンジェル)襲撃 災いの天使現マスターにより、破滅の光線(ルーインビーム)により、マカロフ戦闘不能」と書かれていた。
ユ「誰かが試験に持って行ってたとしても、書く暇なんか無かったはず・・・」
私はだんだんこの本が恐ろしく思えてきた。さらに読み進めるうちに、「フレイ・レッドシェル、マヤ・ララルド&ナツ・ドラグニルを庇い、自らを犠牲にし、災いの天使現マスターの死滅の光線(デスガリスビーム)により自滅」と書かれていた。
ユ「フレイ・・・」
フレイはマヤとナツとハッピーの事を第一に考えていたからな・・・最後の文には、「リグリション島に行った計28名、無事生還」と書かれていた。
ユ「この本は、いったい誰のものなの・・・?」
すると、あの時と同じように、「X月X日、ユモス・クオリナ死亡」とゆう文字が浮かび上がった。って・・・!
ユ「私が、死ぬ・・・?」
ど、どうゆう事・・・?すると突然、本がカタカタ震え始めた!!
ユ「ひゃあ!!」
私は驚いたあまりに、本を床に落としちゃった。すると、
?『ハハハハハハ・・・!』
ユ「!!?」
ほ、ほほ、本が・・・笑った・・・!!いつの間にか本からはドス黒い煙が噴き出ていた。その煙がだんだん形になって・・・
?「やっと元の姿に戻れたぞ・・・!」
ユ「か、かか、か・・・怪物ゥ〜!!?」
本から穴のような真っ黒な目に、真っ黒なマントのようなものを羽織った変な怪物が現れたし、しかも・・・超デカイ・・・倉庫の天井ぐらいの高さまである。私は腰を抜かして、その場に座り込んじゃった。
イ「我の名はインジュリアス。我をこの封印から出してくれた貴様に感謝する・・・」
ユ「は、はぁ・・・」
私の頭の中は真っ白になっていた。
イ「だが、腹が減ってたまらん・・・恩人の貴様には悪いが、我の食になってもらう・・・」
ユ「・・・・・へ?」
私が、食・
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