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月の姫の現代入り
ショッピング
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あ、最初は仕方ない。行くとしよう」

そう言って健吾は財布、携帯、車のキーと家の鍵を持った。二人で家を出たあと、車庫に向かう。車庫にはハマーH1が止まっている。健吾の乗り物だ

「大きいわね・・・・・・・・これはなんて言うの?」

依姫が言う

「こいつは車っていって、人や荷物など運んで移動できるものだ。月の都とかにはないのか?」

「いいえ。こういうのはないわね。街の防衛用に兵器は置いてあるけど。」

「普通の暮らしだと日用品とかないのか?」

「家庭でも皆手作業っていうことがあったわね。機械というのは主に兵器を表してたし。地上の頃はあったらしいわ。私は知らないけど」

「そか。まっとりあえずは乗ってくれ」

そう言ってハマーに乗り込む二人、エンジンをかけ。近くのショッピングモールまで運転する。その間依姫は街の風景を楽しんだり、健吾との話を弾ませるのであった


〜ショッピングモール〜

「さぁ、ついたぞ〜」

「大きいわね・・・・・・・」

モールを見ながら言う依姫

「月の都でもこういう建物は無かったから新鮮だわ」

「そかそか。それじゃあ、まずは服だな。行くとしよう」

そう言ってモールに入る。女性ものは三階にあるのでそこへ行くことにした

「うわ〜いろいろあるわね〜」

女性物の服を見てキョロキョロする依姫。都の姫とはいえ、やはり女子、服には興味津々だった。

「気に入ったものがあったら言ってくれよ。とりあえず、店員に聞いてみるか。すいませ〜ん」

近くの店員を呼びかける

「いらっしゃいませ〜」

女性の店員がくる

「この子に合う服を探してるんですが、お願いできますか?」

「分かりました〜どうぞこちらへ」

依姫は店員に連れて行かれ、店の奥へと行く。健吾は男物の服をぶらりと見ていた。

〜十数分後〜

「お客様〜おまたせしました」

先ほどの店員が健吾に呼びかける

「おわりましたか?」

「えぇ、彼女さん、可愛らしくなっちゃいましたよ〜驚いてあげてくださいね〜」

「か、彼女!?」

「あら、違いますの?だとしてもちゃんと褒めてくださいね。それではこちらへ」

そう言って試着室の前に立たされる

「さっお披露目です!」

カーテンを開ける。そこには白のワイシャツに赤のスカートで麦わら帽子をかぶる依姫の姿がある。靴はハイヒールサンダルだ。

「・・・・・・・・・・」

健吾は口を開けたままだった

「ど、どう?健吾」

顔を赤くして評価を求める依姫。

「あ、ああ。あまりの可愛らしさに。ちょっと惚けちまった」

「/////」

顔をさらに赤くしてうつむいてしまった依姫


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