Sとの会話・真実の欠片
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ヴィータが焦った声を出すがシグナムは漂ってきた匂いですぐわかった…。
「あれはコーヒーを入れているだけだ…。」
「こーひー?」
「西洋でいうお茶のようなモノだ…。」
ザフィーラが簡潔に説明する。合っているかどうかはわからないが…
「どうした?遠慮はするな…。」
宗吉はシグナム達を事務所の中に入れ、ソファーに座らせる。次にマグカップを三つ取り出すとそれぞれにコーヒーを注ぐ。
「嬢ちゃんにはコレが必要かな…?」
そう言って砂糖とミルクを出す。
「なっ!?子供扱いすんじゃねぇ!!」
そう言ってストレートのコーヒーを飲むヴィータ。結果は…
「苦い…」
と言い顔をしかめる。
「恥ずかしがるな…。たまには俺も入れて飲む。」
苦笑する宗吉。ヴィータは角砂糖の容器を開けると何個もの角砂糖を投入、さらに、ミルクを入れてがぶ飲みする…が…
「甘っ!?」
今度は甘過ぎて吹いてしまった…。これにはシグナムとザフィーラも苦笑する。
「さて…本題に入るか…」
そう言って向かいのソファーに座る宗吉。シグナム達も気を引き締める。ヴィータは未だにコーヒーのダメージが響いているようだが…
「まず、あの怪人について説明しよう…。アイツは『ドーパント』だ。」
「ドーパント?」
ヴィータが首を傾げる。
「用は『地球の記憶』と人の合わさった化け物…ってところだ…。」
「あの…今一つ具体性が掴めないのですが…。」
シグナムは一気に突飛した話に戸惑う。
「あぁ、すまない。用は『地球の記憶』というのは様々な過去に地球で起きた事象などを指すといったら解りやすいか?」
三人は今一つ理解していないようだ…。そこで宗吉は…
「例えば…」
近くの蓄音機を鳴らす。
「これは『音楽』だ。」
ヴィータはそれがどうしたという顔するが宗吉は構わず続ける…。
「これは『鳥』、そして、これは『人形』。」
宗吉は鳥かごの鳥を指し、次に人形を取り出す。
「てめえ…一体何を…」
「お前が感じているのは『怒り』…」
「?」
全く宗吉の意図を掴めないヴィータ。
「これら全てが地球の記憶に当たるモノだ…。」
「!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ