暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
会議〜
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ザレッホ火山の火口へ投げ捨てられたんだ。ゴミなんだよ・・・代用品にすらならないレプリカなんて・・・」

「・・・そんな!レプリカだろうと俺達は確かに生きてるのに」

「必要とされているレプリカの御託は聞きたくないね」

「そんな風に言わないで。一緒にここを脱出しましょう!僕らは同じじゃないですか!」

イオンが差し出した手を・・・シンクは弾いた。

「違うね」

そのままタルタロスの縁まで下がる。

「ボクが生きているのはヴァンが利用するためだ。結局・・・使い道のある奴だけがお情けで息をしてるってことさ・・・」

シンクはその身を・・・地核に投げ出した。

「あ・・・!」

・・・下を見ても。もう、シンクの姿はなかった。

「・・・イオン様、泣かないでください」

「僕は泣いていませんよ」

「でも涙が・・・」

イオンが目元を指で拭う。

「・・・本当だ」

「兄弟を亡くしたようなものですもの・・・」

「そうか・・・僕は悲しかったんですね・・・泣いたのは生まれて初めてです。そうか・・・そうだったのか・・・僕は大変な思い違いを・・・」

「いけません。もう時間がない!」

「だが、アルビオールが着陸するための譜陣はシンクに消されてるぜ」

「私が描きます。・・・ルーク、ティア。手伝ってください」

俺は息を吐いてAモードを解除・・・した瞬間、身体から力が抜けた。

「咲!?」

愛依が倒れた俺に駆け寄ってくる。

「愛・・・依・・・みんなは・・・」

「大丈夫。ちゃんと運んできたよ」

「そうか・・・ありがとう・・・」

俺は目を閉じる。

「咲・・・?」

「力を・・・使い、すぎた・・・少し・・・休ませて・・・も・・・ら・・・」

俺は眠るように意識を手放した・・・








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