王子の悩み・魔帝の根城
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手をかける。
「…」
そして、彼女の目に飛び込んできたのは果てしない廊下とドアの列…。
(これは出口探すの苦労しそうね…)
そう思いながら歩を進める彼女…。しばらくすると大きな両開きのドアを発見した…。
……!…!!
(話し声が聞こえる…誰かいるのかな。)
こっそりと覗いてみる彼女…。中はどうやら食堂のようになっており3人の人物がいた。
『おい、フブキ!それアタシの肉だ!』
『おやおや、早い者勝ちですよ。ワンちゃん…まあ、美味しい。』
『アーーーーーッ!?』
『ごはんぐらい静かに食べなさいよ。』
1人は白い狼と女性を足して割ったような女。もう1人は青い髪に青白い肌の白や青を基調とした服を着た高校生ぐらいの少女。そして、その2人を宥める浅黒い大男…。どうやら、食事をしているようだ。
『あー!もう頭きた!今日こそ決着をつけてやる!』
『あら、血の気の多いワンちゃんですこと……』
肉をとられた女性は激昂しその姿を白い狼の異形、ブランカウルフファンガイアへと姿を変え、少女の方は青い雪女を模した異形、ブリザードファンガイアへと姿を変える。
『やめなさいよ、あんたたち!』
残った巨漢も黒くゴツゴツした異形、アイアンファンガイアへと姿を変え2人の制止にかかる。
「ええ!?」
少女は呆気をとられていたがすぐ、正気に戻る。とにかく、このままでは自分の身にも危険が迫りかねない。急いでその場を後にしようとするが…
「許可なく人の家を徘徊するとは良い度胸だな?」
「ひっ!」
突然、後ろから声がしたと思えばそこに立つ1人の青年…。黒髪で人相が悪く目がつり上がっており眉毛もかなり太い。そして、その笑みは悪魔のよう…
「全く出て行くのは構わないが例の1つくらい言うのが筋…ておい!?」
あまりの恐怖に青年の話すら聞かず駆け出していく少女。その目からは涙がこぼれ落ちる…。
(嫌だ……もう帰りたい…)
そして、彼女が開けたドア…その先は…
切り立った崖の真上であり勢いのついた彼女の身体は放りだされてしまった……。
(嘘………)
『ガブ…』
「変身!!」
しかし、次の瞬間彼女の身体は宙ぶらりんになっていた…。何者かが腕を掴んでくれたようだ…。
「全く……世話焼かせやがって……!」
「!…スカル…カイザー?」
その正体は昨夜、彼女を助けたライダー…スカルカイザーこと、仮面ライダーダークキバSKLであった…。
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