闇夜の骸骨
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そして、両脚を獲物へ向けた…。
『ひいっ!』
蝙蝠男も逃げようともがくも、まるで金縛りにあったように動けない…。
そして…
DoooooooN!!!!
『ギャアァァァァァァァァ!!!!』
マントを翻したキバのライダーキックが直撃し、蝙蝠男は悲痛な悲鳴をあげ塵と化した…。
その跡に蝙蝠を模したキバの刻印が浮かぶ…しかし、その翼の模様の間には禍々しい髑髏の模様も浮かんでいた…。
「あぎゃ、地獄の閻魔によろしくな。」
しばらくして、この異質な空間は徐々に崩れていき、元の教会へと戻る…。そこには、ヘナヘナと座りこむ少女の姿があった…。キバはそれに気がつくと彼女に歩み寄る。
「オイ、お前怪我無いか?」
「……スカル…カイザー…」
少女の心配をするキバだが、彼女は何かをうわ言のように呟き糸が切れた操り人形のように気を失う。
「オイ…!?」
ビキキ…
「あん?」
何とか抱き止めたキバだが、それと同時に土埃が天井から落ちこの教会全体が軋むような音が響く…。
「いけねえ、暴れすぎたか。」
どうやら、先ほどの戦いでこの建物の柱か基礎…もしくは両方にダメージがあったのだろう。このまま、押しつぶされる訳もいかないので少女を抱えマントに包むと壁を破壊し脱出。
その数秒後、教会が音をたてて崩れ始めた…。
数分後…
キバは少女をお姫様だっこしながら崩れゆく教会を背に誰もいない路地を歩いていた…。
「ほう、中々いい女じゃねえか。俺の好みだ。」
少女をまじまじと眺めながら彼は彼女の言った言葉を思いだした…。
「『スカル・カイザー』…骸骨の帝王…。いいぜ、それ貰った!『仮面ライダーダークキバSKL』…有り難く名乗らせて貰うぜ。」
キバ…否、ダークキバSKLは少女から与えられし名を気に入り意気揚々とその場を去っていった…。
つづく
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