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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十三話
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彼女が聞いているかわからんぞ」
「はいはい。早くクロスケに甘えたいなぁ」
「仕事が終われば思う存分甘えてきたらいいじゃない」
アリアにたしなめられて、若干機嫌を損ねているロッテであった。
「山口直人だな?」
「……いきなりこんなところ引っ張ってきやがって、何の真似じゃワレ」
「答える必要はない」
仕事の休憩中、いきなりバインドで縛り上げられ転移魔法で人気のない公園のような場所へと連行された直人。そこには十数名の管理局員の制服を着た魔導士がいた。
「お前が語ることができるのはただ一つ、プレシア・テスタロッサの居場所だけだ」
「はぁ?知らんわそんなもん。お前らが勝手に調べたらええやん」
「無駄な時間は嫌いでな。さっさと答えぬとこのままでいてもらうぞ?」
「それは困るなぁ……俺もうすぐしたらステージに行かなアカンし、店の仕事かて残ってるんや」
彼は詰問をかわしつつ隙をうかがう。すでにこのバインドがどれほどのものなのかは調べがついており、自分の力だけで十分破壊と脱出が可能との判断を下している。魔力結合を解除する類の能力は付与されていないし、バインドにこめられた魔力そのものも彼からしたらお粗末なものだからだ。
「ならばさっさと吐け」
「アンタらアホか?そもそも俺みたいな、管理局員ですらない人間に誰がわざわざそんなこと教えんねんな」
「無駄な時間も無駄口も嫌いだと言ったはずだが」
「ほなら俺をこうして捕まえてる時間こそが無駄やでな」
「貴様!」
男の一人が直人を殴ると、その瞬間にバインドに魔力を通し、力づくで破壊した。
「行くでジューダス、セットアップ!」
「Yes,sir.Selected "Hunter Style".」
そしてバリアジャケットをまとい、二挺拳銃を腰の両側に、大剣を背中に差したスタイルとなる。
「それがあの魔女の作った新型デバイス、ということか。ミッドとベルカの技術を融合させた、近代ベルカの試作機を間近で見るのは初めてだ」
「なんでお前らがそんなこと知ってるんのかは知らんが、俺にこいつを起こさせたってことはお前ら腹はくくってるんやろうなぁ?」
笑顔で右手を差し出すと、煽る仕草で挑発する直人。
「セットアップする時間くらいくれたるわ。準備できたらいつでもかかってこいボンクラ共!」
「貴様……我らを舐めてかかったこと、後悔するなよ小僧ッ!」
局員が数名がかりで隔離結界を展開し、戦闘状態に入った。直人は結界を維持する装置または術式を壊さないように戦う必要がある。なぜなら、それだけの大型魔法を彼は放てるからだ。
「ちっ、いきなり弾幕の雨かいな……先輩みたいにバリア張れたら楽なんやろうなぁ」
「Are you OK?」
「心
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