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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第04話
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?」
俊吾は一瞬呆けたが、その質問の意図に気づき微笑みながら言った。
「ああ、もちろん」
それを聞くと、簪は安心したように笑い、二人は寮に向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
二人は寮に着くと、それぞれの部屋に行くために別れた。俊吾は自分の部屋に戻ってきた。
部屋のドアノブに手を掛け、開けると
「あ、やっと帰って来た。遅かったわね」
何て声が聞こえ、直ぐにドアを閉めた。
……俺の目が間違ってなければ、会長がいた。よし、一夏が帰ってくるまでどこかで時間潰そう。あれに関わるとろくなことがない。そうと決まれば、Uター……。
「俊吾君♪逃げようなんて思わないでね♪」
ドアを開けながら、楯無は言った。
……先手打たれました。どうしようもないです。
「……で、会長は何しに来たんですか?」
俊吾は諦めたように言った。
「ま〜だ会長なんて他人行儀な言い方してるの?お姉さん、悲しいな〜」
「会長、要件があるなら早く願いします」
「あ、そっちがその気なら今すぐここで叫ぶわよ。そうなったら、どうなるか分かるわよね?」
……本当に何しに来んだ、この人。というか、この人ほっとくと本当に叫びそうだな……。そもそも、何でこんな人に絡まれてるんだろう。
「……それで。何て呼べばいいんですか?」
「う〜ん、一番はお姉ちゃんだけど……名前でも妥協点かな〜」
「楯無さん。……これで良いですか?」
「うむうむ、よろしい」
あんたはおっさんか。
「失礼なこと考えてると……」
「分かりました分かりましたよ。それで何の用ですか、楯無さん」
何でこの学校は読心術が出来る人がいるんだか……。
「う〜ん、ちょっと長くなるから中に入って」
楯無はそう言って、部屋の中に手招きした。
……ここ、俺の部屋なんですけど。気にしたら負けなのかなぁ…………。
俊吾は言われた通りに部屋の中に入る。楯無はベットに座った。手を体の横でポンポンとやっているのを見ると、隣に座れと言っているらしい。それを無視し、俊吾は机の備え付けの椅子に座った。
「あら、いけず」
「別に座る所は個人の自由でしょう」
「確かにそうね。じゃあ、本題ね」
ふぅ、と一息ついて楯無は話し始めた。
「話っていうのは、私の妹のことなの」
妹ってことは、簪さんの事か……。一体、どんなことだ?
「簪ちゃん、私にコンプレックスと言うか、それに似た感じの感情を抱いてるでしょ?それを何とかしてもらいたいの」
ああ。この人はちゃんと分かっているんだ、簪さんが自分のことが苦手っていうことを。
「……具体的にどんな事を?」
「何も、私への苦手意識を無くし
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