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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第04話
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ないのなら聞かない。いい人間関係を作るのに必要なスキルだ。

まぁ、大体は予想はつくけどな。あんな、良く分からんハイスペックな姉がいたら悩みの一つでもあるだろう。
さて、ここでただ立っているのは疲れる。要件があるならさっさと終わらせたい。

「それで、更識さん。何か要件があるなら聞くけど?」

簪は一瞬、更識と呼ばれたとき嫌な顔をした。そして、こう言った。

「更識って呼ぶの…………やめて……」

「……え?」

「簪って……呼んで……」

これは、あれか。俺の予想大当たりか。このまま、更識って呼ぶのも良いが、もしかしたら嫌がらせをされたみたいな感じで俺にいじめが帰ってきそうだな。さて、腹くくるか。

「じゃあ、改めて。か、簪さん、何か要件あったなら聞くけど?」

くそ、一瞬どもった。名前で呼べってハードル高すぎだろ……。でもまぁ、一夏なら躊躇いなく呼べるんだろうな…………。

「大海君が……何してたのか気になって……覗いてた……」

気になって覗いてたって……お前はストーカーか。いや、覗き魔か……。どっちでもいいけど。
さて、気を取り直して……。

確かに、二人の男子の一人が(冴えない方が)いたら気になりはするか……。だけど、聞かれたからといって自信満々に言えることでもないからな……。

「俺は、機体の微調整と武器の設定いじってただけだけど……。あ、気になってたんだけど、簪さんは整備室借りて何やってたの?」

よし、今度は普通に言えたぞ。多分だけど。

「私は……ISの組立……かな……」

「え?ISの組立ってことは、ISを作ってるの?」

それって結構大変なんじゃ……。

「うん……でも、あんまり進んでない……」

訂正、すごく難しそうです。こんな頭良さそうな子が手こずるってよっぽどやな。

「手伝う……って言いたいところだけど、俺じゃ足でまといになりそうだしな」

「そんな事ないと思う……機体の微調整も武器の設定も…………普通なら研究所の人に頼むものだから……」

あ、そうなの?俺はてっきりみんな自分でやってるものかと……。

「だから……その…………」

簪はモジモジししている。次の言葉が出ないもどかしさと恥ずかしさが葛藤しているのだろう。そして、言葉を紡ぐ。

「手伝ってもらえると……嬉しい……」

上目遣いと恥ずかしさのあまり顔を赤く染めている。かなりの破壊力だ。

…………。っは!?おう、やべぇ。今、一瞬意識が飛んでた。いやまぁ、気を取り直そう。……この申し出を受けるべきだろうか?正直言って足でまといになるのは目に見えてる。

だが、俺はメカニックになりたい。ISの組み立てが出来なくてなれるわけがない。普通はそれなりの専門学校に行
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