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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第04話
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実機試験から早数日。俊吾はいつも通りの日常を送っていた。
試験の次の日はオルコットさんや篠ノ之さん、鳳さんまでもが、俺の事を褒めた。そんな褒められても嬉しくはないんだよな、どうせ負けたし。…………いや、多少は嬉しかった、正直言って。
その後は放課後の練習に付き合わされ、一夏と俺の練習試合の回しとか結構クタクタになった。いや、なんだかんだ言ってISの操縦は楽しいから良かったな、うん。
だが、今日の放課後は練習に付き合わない!何故なら、そろそろISをいじりたい!ってな訳で、只今整備室にいます。この学校に整備室は結構数があって、確か第7整備室まであったはず。今日は第7整備室が誰か使っているらしく、第6整備室を借りた。
「じゃ、早速いじるか」
ISを目の前に展開させ、コンソールを接続する。
「じゃあ、まずブースターの機体制御をいじるか……」
そういえば、ブースターってちゃんと見たことなかったな……。
黒天慟のブースターは少し特殊で、黒天慟と同じ縦の長さがある。だが、横幅が4センチくらいしかなくてとても薄い。初期設定の時は白式とほぼ一緒だったんだが、ファーストシフトに移行したらこういった形になった。おそらく、俊吾の操作スタイルに合わせて形状が変化したのだろう。
俊吾は急な加速やピーキーな特性をあまり好まない。だからこそ、黒天慟はそれに合わせた『滑らかな加速』と『スムーズな期待制御』が出来るようにブースターが進化したのだろうが、まだ俊吾にとっては扱いにくかった。それを直すために今日は整備室に来た。
「え〜っと、エネルギーが直結に繋がっているのか……。出来れば並列にして、極端な加速は避けたいな…………」
ISのブースターの出力は、理科の豆電球の実験に似ている。電池を直列に繋げば繋ぐほど、出力が上がっていき、並列に繋げば長時間豆電球の光を灯すことができる。
これと同じようにISもエネルギー回路を直結に繋げば、爆発的な加速を生むことができる。だが、その代わりに燃費が悪い。瞬間加速などを使うとさらに燃費の悪さが加速する。爆発的な加速は敵の不意をついて、接近する接近タイプに向いている。例えば、一夏だ。
反対に並列に繋げば繋ぐほど、加速自体が滑らかになる。瞬間加速の時のシールドエネルギー自体もそこまで減らない。その分、加速が悪い。燃費自体はいいが、爆発的な攻撃を繰り出すには少し難しい。こちらを多く併用しているのは遠距離タイプの人たちだ。
今、黒天慟のエネルギー配列は直列が6割、並列が4割。正直言って、実戦での機体の動きを考えるとこれが限界だろう。だが俊吾は、黒点道を加速も出来て滑らかな機体制御を出来るようにしようとしていた。
「う〜ん、どう言うふうに繋げば上手くいくかな……。多少は考えもあるんだけど」
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