和平に向けて〜
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限って刃が短くなり、空振る。
「やばっ・・・!」
魔物の口から吐き出された液体が着ていたローブにかする。
ピキ・・・
「えっ!?」
液体に当たった部分から石に変わっていく。
「うわわわ!?」
慌ててローブを脱ぎ捨てる。
『愛依さん!前!』
「え・・・わあっ!?」
ガキャアアンッ!
鎌が弾かれ、宙を舞う。
「この・・・!」
すぐに拾おうとするが・・・
バシィ!
「・・・へ?」
両手と両足に・・・魔物の触手が絡まった。
「わああぁぁぁーーーーー!?」
そのまま空中に持ち上げられる。
「た、高い怖いキモい!?降ろして降ろして降ろしてーーーー!?」
すると魔物の口が開き、ゆっくりとアタシの身体が近づいていく。
「た、確かに降ろしてって言ったけどぉぉぉ!?」
『愛依さん!?』
「り、リパル!?アタシ・・・ど、どうなっちゃうの!?」
『み、見たところ牙の類いはないッスから・・・多分、丸飲みされて消化されるかと・・・』
「・・・あわ、あわわわわわ・・・!」
こうなったらダメージがあるかも知れないけど・・・光線を・・・!
「(・・・でも)」
もし飛ばした先が戦う力を持たない人がいる世界だったら・・・
「・・・!」
じゃあ、闇を使うしか・・・!
「・・・まったく、何やってんだよ」
誰かの声が聞こえた瞬間、魔物が火に包まれる。・・・アタシは・・・
「ふぎゃ!」
頭から砂に落ちる。・・・頭を振りながら見たのは・・・
「大丈夫か?」
「黒・・・羽」
アタシの目に涙が溜まる。
「お、おい「怖かったよお!!」おうわっ!?」
アタシは黒羽に抱き着く。
「食べられるかと思ったぁ・・・うわぁぁぁぁん!」
「わか・・・分かったから離れてくれ!その・・・当たってるから・・・」
〜〜十分後〜〜
「・・・落ち着いたか?」
「・・・はい」
アタシは宿屋の一室で正座していた。
「えっ、と・・・」
「まったく、俺が気づいたからよかったものの・・・」
「う・・・ごめん」
「それにいきなり抱き着くか普通」
黒羽はぼそぼそと「シィや撫子に知られたらなんて言われるか・・・ブツブツ」とぼやいている。
「・・・あ、黒羽・・・助けてくれてありがとう」
お礼を言うと黒羽は頭を掻く。
「まぁ・・・撫子の友達だからな・・・俺もお前を“友達”だと思ってるんだが・・・」
「え・・・」
「友達なら助け合いは普通、だろ?」
「う、うん・・・そうだね」
「・・・もういい。咲や
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