和平に向けて〜
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俺達はシェリダンにて、計測結果をイエモンさん達に渡す。・・・話を聞くには地核停止にはタルタロスを使うらしい。確かに、タルタロスは魔界に落ちても壊れなかったし、何より人殺しの兵器が人のために役立てるのはいいことだ。俺達はその時間潰しに外に出た・・・時、ルークが話してきた。
「なあ、ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「ずっと考えてたんだけど、大陸の降下のこと、俺達だけで進めていいのかな?」
「どういうことだ?」
知也が尋ねる。・・・彼はかなり途中参加だったから解りにくいこともあるのだろう。
「世界の仕組みが変わる重要なことだろ。やっぱり伯父上とかピオニー皇帝にちゃんと事情を説明して協力しあうべきなんじゃないかって」
その言葉に返事をしたのは、やはりというべきか・・・ナタリアだった。
「・・・ですが、そのためにはバチカルへ行かなくてはなりませんわ」
「行くべきなんだ」
「ルーク・・・」
「街のみんなは命がけで俺達を・・・ナタリアを助けてくれた。今度は俺達がみんなを助ける番だ。ちゃんと伯父上を説得して、うやむやになっちまった平和条約を結ぼう。それでキムラスカもマルクトもダアトも協力しあって、外殻を降下させるべきなんじゃないか?」
「(・・・成長してるな)」
ルークの変わりようには驚かされる。
「ルーク・・・!ええ、その通りだわ」
「・・・少しだけ、考えさせて下さい。それが一番なのはわかっています。でもまだ怖い。お父様が私を・・・拒絶なさったこと・・・ごめんなさい」
ナタリアが去っていく。
「仕方ない。ナタリアが決心してくれるまで待つしかありませんね」
俺達は宿屋に向かう。・・・そして、相変わらず眠れずに寝返りを打ったとき・・・ルークが宿から出ていくのがわかった。
「・・・?」
怪訝に思いながら後を追いかけると、そこに、ナタリアとアッシュを見ているルークがいた。
「・・・盗み聞きか?」
「さ、サキ?」
アッシュが何かナタリアに伝え、去っていく。
「俺・・・帰るよ」
「ああ。そうだな」
宿屋に戻ると・・・ティアが立っていた。
「・・・立ち聞きはよくないわ」
「・・・俺は空気を読んで部屋に戻るかな。じゃな、お二人さん」
そして夜が更け、みんなが集まる。
「・・・ごめんなさい。私、気弱でしたわね」
「では、バチカルへ行くのですね?」
イオンが尋ねる。
「ええ。王女として・・・いいえ、キムラスカの人間として、できることをやりますわ」
「そうこないとな」
・・・ジェイドも色々根回しをしてくれて、問題点などを解決するには両国の同盟が必要だ。・・・さあ行こう。バチ
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