例えばこんな同居人はちょっと反応に困るんだが
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
頃の記憶に登場する”家族のイメージ”に似てるんだ。マイペースで人を安心させるオーラのようなものを放つ、私の居場所だと思っていたものに。
こいつの近くは居心地がいい。それはクラスの多くの人間が共通して思っているようだ。特別言葉を交わさなくても近くにいるだけで安心するそれが、私にはどうにももどかしかったのだろう。
こいつの顔を見ると苛立つのは、とっくに忘れたはずだった記憶を掘り起こされているからだったのか。
「・・・ばっかばかしい。心臓に文字通り爆弾抱えた燃えカスが、今更何を求めてるっていうんだ・・・」
吐き捨てるように一言吐いて、私は自分のベッドに戻っていった。
何もかもどうでもいいならわざわざこいつを殺す必要もあるまい、と自分に言い聞かせるように。
ああ、明日も無感動で無意味で無価値な1日が私を待っている。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ