第99話 白い百合の花
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る事が2つあった。1つは、私の名前の由来。2人の名前の頭文字をとったんだよね。」
お父さんは「ヤスジ」、お母さんは「マミ」。2つ合わせて、「マヤ」。私の名前になる。
マ「もう1つは、2人が白い百合の花が大好きだって事。」
風が吹いて、静かに百合の花が揺れる。
マ「この2つだけは、なぜか忘れる事が出来なかった。」
また風が吹いて、私の髪の毛が風になびく。
マ「私は2人がいなくいても大丈夫。私には動物たちがいるし、仲間がいるし、新しい家族がいるから・・・2人は、天国から私を見守っててくれるだけでいいから。」
私はそう言うと立ち上がった。
マ「また来るから。今度来る時はおまんじゅうでも持って来るよ。」
くるりと右回りをして、森を出ようとすると、
?『元気でな・・・』
?『体に気をつけてね・・・』
マ「!!?」
後ろを振り返っても誰もいない。でも、今の声は確かに、お父さんとお母さんの声だった。私はもう一度お墓に手を振って、森を出た。また風が吹いて、また静かに百合の花が揺れた。
****************************************************************************************
再び列車に乗って、マグノリアに帰って来て、そのまま真っ直ぐ家に直行する。
マ「ただいま〜。」
フ『お帰り〜。』
誰もいないのに、どこからかフレイの声が聞こえたような気がした。あれ?玄関が以上にきれいに見える。それにしても、
マ「疲れたぁ〜・・・」
部屋のドアを開けると、
ナ&ハ「お帰り〜!!」
マ「ひゃあーーーーーーーーーー!!?」
私はその場にひっくり返った。すぐさま飛び起きて、目の前にいる2人の事を指差すと、
マ「ななななななななな何でナツとハッピーがいるのぉっ!?」
ナ「いやぁ〜、なんとなくな。」
ハ「あい。なんとなくです。」
意味わかんないよ〜・・・確かに、植木鉢の下にある合鍵使って中に入っていいとは言ったけど、
マ「家主がいない時に入るバカがどこにいる!!」
思いっきり怒鳴ると、ナツとハッピーは、
ナ&ハ「ここにいる。」
自分の事をを指差した。もぉ〜。
マ「はぁ、仕方ないか。今から晩ご飯作るけど、ナツとハッピーも食べてく?」
ナ&ハ「ごっつぁんです!!」
よ〜し、張り切って作るぞ〜!!自分で言うのもなんだけど、料理は得意な方なんだよ。ミラやユモにも時々教わったりするしね。フレイも私の手料理を気に入ってたし。そういえば、2人は何が好きなんだろう?ハッピーは魚だと思うけど、ナツは・・・まぁ、何でも食べちゃいそうだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ