逃亡〜
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で私は数日早く誕生しておりました我が娘、シルヴィアの子を王妃様に・・・」
「・・・そ、それは本当ですの、ばあや」
「今更見苦しいぞ、メリル。お前はアクゼリュスへ向かう途中、自分が本当の王女でないことを知り、実の両親と引き裂かれた恨みから、アクゼリュス消滅に加担した」
「ち、違います!そのようなこと・・・!」
「伯父上!本気ですか!そんな話を本気で信じているんですか!」
「わしとて信じとうはない!だが・・・これの言う場所から、嬰児の遺骨が発掘されたのだ!」
「んなのは関係ねえだろうがっ!!」
「さ、咲さん!落ち着いて・・・」
「落ち着いてられっか!陛下、それでもアンタはナタリアを娘として育ててきたんだ!その十八年間に嘘偽りも虚無もない!」
「・・・そのような問答は無用だ!こいつらを殺せ!」
俺達はすぐに逃げ出す。
「何をしているのです!ラルゴ!他の者の手にかかってもよいのですか?」
「・・・くっ、強引に連れてこられたかと思えば、こういうこととはなっ!」
その時、目の前にアッシュが現れる。
「アッシュ!丁度いい!そいつらを捕まえなさい!」
「ル・・・アッシュ・・・」
だが、アッシュはディストの前に立ち塞がる。
「せっかく牢から出してやったのに、こんなところで何をしてやがる!さっさと逃げろ!」
・・・どうやらアッシュもみんなの脱出に一枚噛んでいたようだ。俺達はそのまま走り出す。
「ルーク様!ご命令通り、白光騎士団の者がこの先の道を開いておりますぞ」
「命令・・・?」
ペールがファブレ家の騎士団を連れて立っていた。
「ん?御髪が・・・?やはり先ほどはカツラを・・・?」
「(アッシュか・・・)」
「ありがとう、ペール!お前は逃げろ!」
「いえ、微力ながら皆様の盾になります」
「危険です!お逃げなさい!」
二人を止めたのは・・・ガイだ。
「心配するな。ペール爺さんは俺の剣の師だ。後は頼むぜ、ペール」
「ガイラルディア様。ご無事をお祈りしております!」
・・・そのまま進むと、騎士団が敬礼してくる。
「この場は我らにお任せを!ルーク様、殿下をお願い致します。殿下は我が国の希望の星です」
「任せろ!」
街に降りると、騎士団だけではなく、街の人達もいた。
「ええい!待て!逆賊共!」
「(追い付かれたか!?)」
その時、街の人々が兵士の前に立ち塞がる。
「な、何をする!」
「ナタリア様、お逃げください!」
「な、何故私を・・・!」
「サーカスの連中から聞いたんです!姫様が無実の罪で処刑されようとしているって!」
「お顔は存じ上げま
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