−吸血鬼の貴婦人−前編−
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完成した。
まさか、1日がかりになるとは思っていなかったが…
「ありがとうな明日香。デッキ作り、手伝ってくれて。」
「これぐらい、何でも無いわよ。」
明日香はすました顔でそういうものの、それでは俺の気がすまない。
「明日香。お礼に、こいつを受け取って欲しい。」
俺が渡したのは、とあるチューナーモンスターと、とあるシンクロモンスターだ。
「だ、ダメよ!これは遊矢の機械戦士だし…」
「こいつは、機械戦士ってよりはサイバー・ガールだと思うぜ。明日香なら、扱いこなせると思うんだが…」
一癖も二癖もある、サイバー・ガールたちを扱っている明日香の力は本物だ。
「それに、お前もシンクロモンスター、使いたいだろ?」
「…もらって、いいの?」
「ああ。」
俺なりの感謝の気持ちだ。
受け取ってもらって良かった。
「遊矢…」
明日香が、何かを決心したような瞳で見つめてくる。
「私、遊矢のこと…」
明日香が何事か言う前に、首に掛かっている七星門の鍵が、動いた。
「何だ!?」
明日香の方の七星門の鍵も動いているのか、明日香も慌てている。
「明日香、なんでだか知ってるか?」
「ええと…昨日、三沢くんが、
『七星門の鍵が動いて、君たちが闇のデュエルが行っている場所が分かった』
って言ってたわ。」
なるほど、三沢たちが火山にいた理由はそういうことか。
そして、頭の中にイメージが浮かぶ…これは、湖?
「明日香!行くぞ!」
「ええ!」
湖の吸血鬼。
保健室から湖は遠いが、出来るだけ急いで走った。
湖に着いた時には、もうデュエルは終盤を迎えていた。
「三沢!」
デュエルを見学している三沢に声をかける。
「遊矢!?ケガは大丈夫なのか!?」
「大丈夫だ。それより、説明頼む。」
俺を見て、三沢は大丈夫だと思ったようで、説明を始めてくれる。
「相手はセブンスターズの一人、吸血鬼のカミューラだ。」
吸血鬼。
噂は本当だったのか。
「クロノス教諭が率先して相手になり、苦戦するも相手を追い詰めているところだ。」
デュエルを見てみると、
クロノス教諭と、妙齢の美しい女性…カミューラというらしい…が、デュエルをしていた。
クロノス教諭のフィールドには、クロノス教諭のエースカードである、《古代の機械巨人》。
ライフは2000ポイントだ。
対する闇のデュエリスト、カミューラは、フィールドにいるアンデッド族モンスターの攻撃力を上げる、《ヴァンパイアバッツ》のみ。
ライフは1000。
圧倒的にクロノス教諭の方が有利だった。
「相変わらず、クロノス
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