−吸血鬼の貴婦人−前編−
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い数ね…シンクロモンスター関係?」
「そうみたいだな…とりあえず、三枚ずつ送ったってところか。」
数枚手にとってみると、どれも戦士族か機械族。
デッキは【機械戦士】のまま、という約束も守ってくれたようだ。
「よし、明日香。新しいデッキ作り、手伝ってくれよ。」
「…でも、あなたケガして…」
まったく。
「心配してくれるのはありがたいが、俺は大丈夫だよ。お前も、新しいカードには興味あるだろ?」
興味はあるが、ケガを放ってはおけないって顔をする明日香。
分かりやすいな、おい。
「良いんじゃない、明日香さん。」
「鮎川先生…」
明日香に助け舟を出したのは、鮎川先生だ。
「遊矢くんのケガはたいしたことはないし、吹雪くんの面倒は私が見るわ。」
「…分かりました。兄さんをよろしくお願いします。」
結局、明日香の方が折れて、一緒にデッキ作りをすることとなった。
「シンクロモンスターも、ほとんどみんな、《ウォリアー》って名前なのね。」
「俺がそう頼んだんだよ。【機械戦士】のままが良いからな。」
元々のデッキにシンクロのギミックを入れることになり、意外と大幅な改造が必要となった。
ちょっと装備魔法を減らさないとな…
「お疲れ様、二人とも。」
鮎川先生が、お茶を持ってきてくれた。
「あ、どうも。」
「良いわよ、これぐらい。…そういえば。」
鮎川先生が、何かを思い出したかのようなポーズをとる。
「今、デュエルアカデミアで妙な噂が流れてるのよ。あなたたち、何か知ってる?」
「噂?」
あいにく、噂には疎いほうだ。
「確か…湖に吸血鬼が現れたって話だったかしら?」
「吸血鬼?」
明日香の言葉に、吸血鬼がデュエルしているところをイメージする。
…シュールだ…
「噂の出所は分からないんだけど…とりあえず、気をつけてね。」
それじゃ、と、鮎川先生は吹雪さんの看病へ戻っていく。
「吸血鬼、ねぇ…」
心当たりは一つ。
「遊矢も、そう思う?」
「ああ。十中八九、セブンスターズだろうな。」
なんたって、闇のデュエリストだ。
吸血鬼がいたところで、何もおかしくない気がする。
「今回は、誰が相手をするのかしら。」
「ダークネスの時は、相手が勝手に選んだな…ま、十代あたりじゃないか?」
自分から率先してやりそうだしな。
「じゃ、デッキ作り再開だ。」
俺と明日香は、授業が公欠になっているのを良いことに、夕方頃までずっとデッキ作りに没頭していた。
そして。
「よし、できた!」
明日香の協力のおかげで、新たな力を得た、【機械戦士】が
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