暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
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友達もできたし・・・な」

「愛依?」

「ふふ・・・あはは!」

「な、なんなんだ・・・?」

俺は戸惑うばかりだった・・・









「サキー!」

しばらくすると、ルークが走ってきた。

「ルーク?セントビナーは・・・」

「それどころじゃねえよ!このままじゃ・・・」

ルークが慌てながら叫ぶ。

「このままじゃ、エンゲープまで崩落しちまう!」

「なんだって!?」

俺は驚く。すると愛依もルークに向かって言う。

「そんな・・・どうしてですか!?」

「それが・・・シュレーの丘のパッセージリングはエンゲープも支えていたんだ。つまり、支えのないエンゲープは・・・」

「・・・いずれ、落ちる」

「ああ」

「咲、急がないと!」

「あ、ああ。けど、黒羽達が・・・」

「俺達がどうしたって?」

「二人とも・・・!?」

黒羽と撫子は俺達の後ろに立っていた。

「私達なら問題なしです」

「・・・あー、その、さっきは・・・」

「そうですね・・・では、後でもう一度女装してもらいます」

「はぁっ!?無理に決まって・・・」

「・・・愛依さん、この人は私を傷物にしてこんなことを・・・くすんくすん」

「うっわ・・・咲、サイテーだな」

「うぐっ・・・こ、こいつら・・・わかったよ!すりゃいいんだろすりゃ!!」

俺は歩き出す。


「あ、そうだ・・・撫子」

「はい?」

「友達なんだから、アタシからも一つお願い」

「なんでしょうか?」

「友達なのに愛依“さん”はないよね?」

「え・・・」

「呼び捨て。いいよね?」

「・・・その、これは癖のようなもので・・・」

「なにリョウコウみたいなこと言ってんだよ」

「黒羽さんは黙ってて下さい。・・・えー、あ、愛依・・・」

「うん。これからもよろしくね、撫子」

・・・いつの間にあんな仲良くなったんだ?・・・ユリアシティの入口に金髪の女性が立っていた。

「君は?」

「紹介が遅れました。私はアルビオール二号機専属操縦士のノエルと言います」

「ああ、アンタが・・・よろしく、ノエル」

「はい。ルークさん、行きますか?」

「ああ、頼むよ」

俺達はアルビオールに乗り込む。・・・急がなきゃな・・・


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