救出〜
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「・・・っ」
「・・・シンク、さっさと止めを刺すわよ」
「そうだね。コイツが生きてるのはマズイらしいし・・・っ!」
突如、上空から影の槍が降り注ぎ、二人を襲う。
「・・・嫌な予感が的中しましたね」
「撫・・・子・・・?」
俺の影から撫子が現れる。
「・・・ふん。たった一人で僕らに勝てると思ってるのかい?」
「余裕です」
「ま・・・撫子・・・」
声が出ない。いくらなんでも二対一は・・・
「どうぞ、かかってきて下さい」
撫子が影から鎌を作り出す。
「シンク、いけるわね?」
「アンタこそ」
二人が撫子に向かって突撃する。
「壁!」
撫子は二人の一撃を容易く防ぐ。
「く・・・」
「行きます!」
怯んだシンクに鎌を振り下ろす。
「させないわよ!」
カキン!
「槌!」
鎌は左手に持ち、右手に巨大なハンマーを作り出す。
「やぁぁぁ!」
「ぐ・・・きゃああ!?」
バキィン!!
さすがにに抑えきれず、詠は弾き飛ばされる・・・が、その口には笑みがあった。
「・・・撫子、危ない!」
「あ・・・!?」
既にシンクが拳を振り上げ・・・地面に向かって振り下ろす。
「終りだ」
「撫子ーーーッ!」
咄嗟に飛び出し、撫子を抱き抱える。
「アカシックトーメント!!」
ズガァァァンッ!!
「う・・・」
撫子が閉じていた目を開き・・・その顔に、血が落ちた。
「無事・・・か・・・?」
「さ・・・咲さんっ!?」
咄嗟に闇を展開したが、それでもダメージを減らしきらなかった。
「咲さん!咲さんっ!?」
撫子が必死に俺の身体を揺する。
「・・・撫・・・逃げ・・・」
体の感覚が薄れていく。
「咲さんっ!こんな・・・こんなので終わるなんて・・・こんなので・・・!」
「シンク、やるなら今よ」
「そうだ・・・いや、撤退だよ」
「は?何でよ」
「・・・エイ、アンタは耳が悪いのかい?」
「な・・・あ」
「聞こえるだろ?・・・このままじゃこっちが不利になる。・・・今は退くよ」
「・・・仕方ないか・・・運がよかったようね。次は・・・必ず・・・」
二人の気配が無くなると同時に、何かの駆動音が聞こえてくる。・・・そして複数の足音。
「咲っ!?」
誰かが駆け寄ってくる。
「おい!咲!」
これは・・・愛依か?
「撫子!」
更に誰か・・・これは黒羽か。
「く、黒羽さん・・・咲さんが・・・わ、私を庇って・・・」
「だからって惚けている場合か!早くアルビオールに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ