暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
救出〜
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「・・・っ」

「・・・シンク、さっさと止めを刺すわよ」

「そうだね。コイツが生きてるのはマズイらしいし・・・っ!」

突如、上空から影の槍が降り注ぎ、二人を襲う。

「・・・嫌な予感が的中しましたね」

「撫・・・子・・・?」

俺の影から撫子が現れる。

「・・・ふん。たった一人で僕らに勝てると思ってるのかい?」

「余裕です」

「ま・・・撫子・・・」

声が出ない。いくらなんでも二対一は・・・

「どうぞ、かかってきて下さい」

撫子が影から鎌を作り出す。

「シンク、いけるわね?」


「アンタこそ」

二人が撫子に向かって突撃する。

「壁!」

撫子は二人の一撃を容易く防ぐ。

「く・・・」

「行きます!」

怯んだシンクに鎌を振り下ろす。

「させないわよ!」

カキン!

「槌!」

鎌は左手に持ち、右手に巨大なハンマーを作り出す。

「やぁぁぁ!」

「ぐ・・・きゃああ!?」

バキィン!!

さすがにに抑えきれず、詠は弾き飛ばされる・・・が、その口には笑みがあった。

「・・・撫子、危ない!」

「あ・・・!?」

既にシンクが拳を振り上げ・・・地面に向かって振り下ろす。

「終りだ」

「撫子ーーーッ!」

咄嗟に飛び出し、撫子を抱き抱える。

「アカシックトーメント!!」

ズガァァァンッ!!

「う・・・」

撫子が閉じていた目を開き・・・その顔に、血が落ちた。

「無事・・・か・・・?」

「さ・・・咲さんっ!?」

咄嗟に闇を展開したが、それでもダメージを減らしきらなかった。

「咲さん!咲さんっ!?」

撫子が必死に俺の身体を揺する。

「・・・撫・・・逃げ・・・」

体の感覚が薄れていく。

「咲さんっ!こんな・・・こんなので終わるなんて・・・こんなので・・・!」

「シンク、やるなら今よ」

「そうだ・・・いや、撤退だよ」

「は?何でよ」

「・・・エイ、アンタは耳が悪いのかい?」

「な・・・あ」

「聞こえるだろ?・・・このままじゃこっちが不利になる。・・・今は退くよ」

「・・・仕方ないか・・・運がよかったようね。次は・・・必ず・・・」

二人の気配が無くなると同時に、何かの駆動音が聞こえてくる。・・・そして複数の足音。

「咲っ!?」

誰かが駆け寄ってくる。

「おい!咲!」

これは・・・愛依か?

「撫子!」

更に誰か・・・これは黒羽か。

「く、黒羽さん・・・咲さんが・・・わ、私を庇って・・・」

「だからって惚けている場合か!早くアルビオールに
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