暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
救出〜
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依を気遣う。

「・・・大丈夫です。今はセントビナーに向かわないと・・・」

・・・アニスは止めたが、結局イオンも同行することになり、俺達はセントビナーに急ぐ。

「怪我人は言ってください!ある程度なら治療できます!・・・撫子、黒羽。そっちは?」

そして俺達は避難誘導を始めていた。

「こっちには誰もいないです」

「問題はないぜ」

・・・だが、何より張り切っているのは・・・

「ジェイド、移動は女と子供・・・あ、老人もか。それが優先だよな?」

「ええ」

「この人数なら馬車も必要だよな・・・怪我人や病人は率先して乗せるんだよな?」

「そうですね」

「よし。俺は逃げ遅れた人がいないか見てくるよ」

ルークが走っていく。

「ふえ〜、アクゼリュスの時とは大違いですね」

「そうですねぇ。むしろ少々不気味ですよ」

「あの変わりようは誰でもそう思いますよね」

「ええ。彼の“変わりたい”という言葉は本物だったのでしょう」

「ちょ〜〜〜〜っと認めてあげてもいいかな。熱血バカっぽいけど」

「まあ、バカはバカですから」

「あはははっ」

「ジェイド、アニス!バカみたいに突っ立ってないで手伝ってくれよ!」

「おや、ルークにバカと言われてしまいました」

・・・そう、ルークが一番動いている。その時、上から砲撃と共に何かが降ってくる。

「な、なんだ・・・!?」

「ハーッハッハッハ。ようやく見つけましたよ、ジェイド!」

この高笑いは・・・ディストか!?

「この忙しい時に・・・昔からあなたは空気が読めませんでしたよねぇ」

「何とでも言いなさい!それより導師イオンを渡していただきます」

「断ります。それよりそこをどきなさい」

「へぇ?こんな虫けら共を助けようと言うんですか?ネビリム先生のことは諦めたくせに」

「・・・おまえはまだそんな馬鹿なことを!」

「さっさと音をあげたあなたにそんなことを言う資格はないっ!さあ導師を渡しなさい!」

そう言うと人形・・・カイザーディストが動き出す。

「ジェイド!お前は避難活動を続けてくれ」

「・・・すみません」

「撫子、黒羽、愛依。やれるな!?」

「もちろんです!」

「初戦闘だな・・・!」

「今まで迷惑をかけたからな・・・勝つ!」

愛依が走りだし、二本の偃月刀に闇を纏わせる。

「おらぁぁぁ!!」

ガキィン!

愛依の一撃はカイザーディストのドリルをへし折った。

「っしゃあ!」

「愛依さん、危ないです!」

カイザーディストの砲身が愛依を狙う。

「壁!」

・・・直後、撫子が作り出した壁が砲撃を防ぐ
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