雪降る街〜
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愛依は倒れたガイに駆け寄る。
「誰の指示だ!ヴァンか!?モースか!?」
俺の言葉にラルゴが返す。
「どちらでも同じことよ。俺達は導師イオンを必要としている」
「アクゼリュスと一緒に消滅したと思っていたが・・・大した生命力だな」
「ぬけぬけと・・・!街一つを消滅させておいてよくもそんな・・・!」
ナタリアが弓矢を構える。・・・その言葉にシンクが鼻で笑う。
「はき違えるな。消滅させたのはそこのレプリカだ」
「何の騒ぎだ!」
マルクト兵が近づいてくる。
「ラルゴ、いったん退くよ!」
「やむをえんな・・・」
二人が去っていく。
「何だ、お前達は!」
「カーティス大佐をお待ちしていましたが、不審な人影を発見し、ここまで追ってきました」
ティアが言う。
「不審な人影?先ほど逃げた連中のことか?」
「神託の盾騎士団の者です。彼らと戦闘になって仲間が倒れました」
「だがお前達の中にも神託の盾騎士団の者がいるな。・・・怪しい奴等だ。連行するぞ」
「・・・抵抗しない方がいいよな」
「当たり前でしょう」
・・・俺達はマルクト兵に従う。そしてグランコクマに入り・・・
「フリングス少将!」
「ご苦労だった。彼らはこちらで引き取るが、問題ないな?」
「はっ!」
「ルーク殿ですね。ファブレ公爵のご子息の」
「どうして俺のことを・・・!」
「ジェイド大佐から、あなた方をテオルの森の外へ迎えに行って欲しいと頼まれました。その前に森に入られたようですが・・・」
「すみません。マルクトの方が殺されていたものですから、このままでは危険だと思って・・・」
ティアが謝るが、フリングス将軍は首を振る。
「いえ、お礼を言うのはこちらの方です。ただ騒ぎになってしまいましたので、皇帝陛下に謁見するまで皆さんは捕虜扱いとさせて頂きます」
「そんなのはいいよ!それよりガイが!仲間が倒れちまって・・・」
「彼はカースロットにかけられています。しかも抵抗できないほど深く冒されたようです。どこか安静にできる場所を貸してくだされば、僕が解呪します」
イオンが言うとルークがイオンを見る。
「おまえ、これを何とかできるのか?」
「というより、僕にしか解けないでしょう。これは本来、導師にしか伝えられていないダアト式譜術の一つですから」
「わかりました。城下に宿を取らせましょう。しかし陛下への謁見が・・・」
「皇帝陛下にはいずれ別の機会にお目にかかります。今はガイの方が心配です」
「わかりました。では部下を宿に残します」
「私も残りますっ!イオン様の護衛なんですから」
「待てよ!俺
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