暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
雪降る街〜
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だよ!おかしいだろっ!」

「はは、大変だな、サキ」

「笑い事じゃねえよ・・・」

そう言ってガイに近寄ったら・・・ガイが逃げた。

「・・・ガイ?」

「あ、いや・・・つい」

「イオン・・・」

「似合ってると思いますよ」

「違う・・・女装の感想が聞きたいんじゃなくて・・・!」

その時、パシャ、っと音がした。

「・・・黒羽?」

「いや、今のは俺じゃ・・・」

みんなが首を振り・・・俺は隅に行ってリパルを取り出す。

「素直に白状しなければ折る」

『ごごごごごめんなさいッスーーー!?』

犯人はリパルだった。


「写真消せ。即行。OK?」


『わわ、わかったッス!・・・あ』

「・・・?」

『う、うっかりリョウコウさんの所に送信しちゃったッス・・・』

「・・・」

『・・・』

「・・・(ニコッ)」


『・・・(ホッ)』

「〜〜〜〜〜〜!!!!!」

『いだだだだだだだだ!?』

マジでへし折りそうな程全力でリパルに力を加える。・・・とにかく、俺は再び着替える。

「もうすぐ出口だぞ。神託の盾の奴、もう街に入っちまったのか?」

「・・・マルクトの兵が倒れていますわ!」

ナタリアが近づいた・・・瞬間、ラルゴが上から鎌を振り下ろしてくる。

「ナタ・・・!」

だがナタリアはすぐ反応し、後ろに跳びながら矢を放つ。

カキン!

「お姫様にしてはいい反応だな」

「おまえは砂漠で会った・・・ラルゴ!」

「侵入者はおまえだったのか!グランコクマに何の用だ!」

ルークがナタリアに近づき、剣を構える。

「前ばかり気にしてはいかんな。坊主」

「え?」

その直後、“ガイが”ルークに向かって刀を振り下ろした。ティアがルークを庇い、何とか避ける。

「ガイ!?」

「ガイさん!?どうしたんですか!」

愛依が偃月刀を構えながら混乱する。

「いけません!カースロットです!どこかにシンクがいるはず・・・!」

その間にもガイはルークに斬りかかる。

ガキィン!

「おっと、俺を忘れるなよ」

「させませんわ!」

ナタリアが矢を放つ。

「ふ、ふはははははっ!やってくれるな、姫」

そして遂にルークの剣が弾かれてしまう。・・・その時、地震が起きた。

「きゃっ、また地震!」

・・・その時、見えた。一本だけ落ちる葉が多い樹がある。

「撫子、上!」

「ッ!操!」


影が樹を貫き、シンクが落ちてくる。

「・・・地震で気配を消しきれなかったか」

「やっぱりイオンを狙ってるのか!それとも別の目的か!」

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