帰還〜
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・・・俺達はとある部屋に入る。
「この道を開くとバダミヤ大陸にあるアラミス湧水洞に繋がるわ。あそこは魔物の巣窟だけど、準備はいい?」
「ああ、いいよ」
「ボク、ドキドキするですの」
「大丈夫よ、ミュウ。さあ、道を開くわよ」
ティアが部屋の中心に行き、何かを唱えると身体を光が覆う。そして・・・
「みゅう〜〜〜!?」
「うわっ、いきなり水の中かよっ!?」
「大丈夫。濡れたりしないわ」
「あ、ホントだ」
愛依が自分の足を上げて触る。
「どうなってるんだ?」
「セフィロトが吹き上げる力で、水が弾かれるらしいわね」
「セフィロトか・・・大陸を浮上させるなんてすげー力だよな。俺、そんなすげぇものを消滅させちまったのか・・・」
ルークが落ち込む。・・・俺が何か言う前にティアがルークに言った。
「落ち込んでいても何もできないわ。そうでしょう?」
「そうだな。それよりできることをやるんだった。・・・ダメだなー、俺」
「そんな簡単に変われるかよ。ま、気長にやろうぜ」
そのまま魔物を倒しながら進んでいくと・・・
「ようやくお出ましかよ。待ちくたびれたぜ、ルーク」
胡座をかいて座っていたのは・・・ガイだ。ガイは立ち上がりながら話す。
「へー、髪を切ったのか。いいじゃん、さっぱりしててさ」
「ガ・・・ガイ!」
ルークが駆け寄る。
「あん?どうした?」
「・・・お、俺・・・ルークじゃないから・・・」
「おーい、お前までアッシュみたいなこと言うなっつーの」
・・・そうだ。ガイとナタリアは少なくともアッシュ(ルーク)を知っていたんだ。
「でも俺、レプリカで・・・」
「いいじゃねえか。あっちはルークって呼ばれるのを嫌がってんだ。貰っちまえよ」
「貰えって・・・お前、相変わらずだな」
「そっちは随分卑屈になっちまったな」
「卑屈だと!」
ガイの一言にルークが怒るが・・・
「卑屈だよ。今更名前なんて何でもいいだろ。せっかく待っててやったんだから、もうちょっと嬉しそうな顔をしろって」
「・・・うん。ありがとう」
その言葉を聞いてガイが目を見開く。
「ルークがありがとうだって・・・!?」
「彼、変わるんですって」
そう言って近づいたら・・・ガイがティアを避けた。
「あなたは変わらないのね・・・」
「わ、悪いな・・・っと、アイも目が覚めたのか」
「す、すみません。迷惑をかけて・・・」
「(・・・あれ?)」
俺は愛依に近寄る。
「(なんでその口調なんだ?)」
「(・・・この話し方が癖に
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