第三章
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「取られることもあるのですね」
「天井裏を開ければです」
実際に簡単に開けて出入りできました、お巡りさんにしても。
「すぐに盗めますから」
「ですね、では今後注意します」
「そうして下さい」
「わかりました」
こうして高校の天井裏も厳重にチェックされる様になりました。お巡りさんのお陰で事件の謎も解決したうえで、です。
このことに皆はお巡りさんを凄いと言いました、ですが。
「そんなに凄くないよ」
「えっ、けれど」
「いつも事件を解決してますよ」
「警官なら当然のことだしね」
そしてだというのです。
「僕には鼻があるからね」
「犬のお鼻ですか」
「それがあるからですか」
「犬なら誰でもね」
出来ることだというのです。
「警官でそうしたお鼻があるからね」
「ううん、けれどそれが出来るって」
「普通に凄いですよ」
皆はお巡りさんが何故凄いのかがわかりました、そのお巡りさんとお話してです。
警官だから犬だから当然としていいことをしてもそれを誇らず真面目に働いている、そのことが既に凄いということに。
ですがお巡りさんは今も交番の前に立って皆のお願いに応えるのでした、皆そのお巡りさんが大好きなのでした。
犬のお巡りさん 完
2013・2・23
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