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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十三話:ひとつの恋の結末
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「……行っちゃったわね」
「……そうですね」
「それじゃ、私たちも!帰りましょう!」

 空気を変えるように、ベラが明るく言いますが。

 いやいや、まだですよ。

「ザイルくんを、なんとかしないと」
「……そうだったわね。全く、世話が焼けるんだから!」

 そのうち再起動するだろうから放っといてもいいんだろうけど、見たいよね!
 再起動した、直後の姿を!!

 焦点が合わない瞳でブツブツ言ってるザイルを、揺さぶります。

「ザイルくん、ザイルくん。だいじょうぶですか?」

 むしろ、大丈夫じゃないこと希望!
 さっさと、帰ってこい!

 ザイルが、はっとしてこちらに焦点を合わせます。

「……あ、あれ?オレは、なにを……。……ドーラ様?」

 そこは覚えてるのか。
 微妙な記憶の飛ばし方しおってからに!

「だいじょうぶ、ですか?ゆきのじょおうだったひとは、いっちゃいましたよ?」

 忘れたままだとつまんないし、思い出してもらいましょう!
 後でひとりで、ああああッッ……!!ってなるよりは、たぶんいいと思うの!

 うん、人助け、人助け!

「雪の、女王……、う、うわああああ……ッッ!!」

 よし!!
 これが、見たかった!!

「ザイルくん。おちついてください。だいじょうぶですから」

 今さら取り乱しても、どうにもなりませんから。

「ど、ドーラ、様……!!」

 なんか縋るような目でこっちを見てくる、ザイル。

 面白いけど一応可哀想なんで、適当になんか言っとくか。

「ザイルくん。ザイルくんは、ゆきのじょおうさまが、すてきだと、おもったんですよね?それは、みためだけ、だったんですか?」
「……ち、……違い、ます……!だけど……!!」

 うんうん、まさか男だと、思わなかったんだよね?
 変身後は、美女だったもんね?

「あのひとは、おんなのひとです」
「いや……!あれは、どう見ても……!いくら、ドーラ様の、お言葉でも……!!」
「こころは、おんなの、ひとです。」
「……!?」

 全く理解してなさそうだけどとりあえずなにも言わずに、私の次の言葉を待つザイル。
 うむ、成長したね!
 お馬鹿さんなりに!

「こころと、からだが、おなじじゃないひとが、いるんです。あのひとと、おはなし、しました。あのひとは、おんなのひと、でした。」

 完全に、乙女でした。
 ザイルくんに恋する、乙女でした!

「ほんとうは、からだも、おんなで、うまれたかったんです。おんなのひととして、ザイルくんを、すきに、なったんです。」
「でも……!オレは……!」

 うんうん、わかるよ。
 ()()の問題と、君
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