−真紅眼を統べる決闘者−
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遊矢side
光が収まり、それと同時に俺の意識も回復した。
「…ここは…」
簡潔に言うと、火山。
具体的に言うと、火口。
火口内に光の足場があり、そこに俺は立っていた。
「って、何だここ?」
「貴様等が通うデュエルアカデミア。その火山だ。」
その声を出したのは−
いつの間にか目の前にいた、黒い仮面をつけた男だった。
最初からいたのかも知れないが、意識が朦朧としていたため分からなかったな。
「誰だ、あんた?」
「我が名は、《ダークネス》セブンスターズの一人だ。」
ダークネスと名乗った男は、こちらにデュエルディスクを放り投げてくる。
「ここなら邪魔は入らん…さあ、七星門の鍵を賭けた、闇のデュエルの始まりだ…」
「いきなり呼び出しといて何を言ってやがる。」
寝起きなのによ。
「貴様は、このデュエルを断ることは出来ない…あれを見てみろ。」
ダークネスが指を差す先にいるのは−
「明日香!?」
親友の一人、天上院明日香が宙に浮かんでいた。
いや、正確には明日香を囲むように球状に足場と同じ空間が広がっていた。
「遊矢!」
「明日香、無事か!?」
「私は、無事だけど…」
そんなところにいて、無事と言えるのか。
「待ってろ!今助けてやるからな!」
「待て。」
明日香の元へ走ろうとした俺の前に、ダークネスが立ちふさがる。
「彼女を助ける為には、私をデュエルで倒せば良い…」
デュエルを拒否すれば、明日香はどうなるか。
人質のつもりかっ…!
「分かった…明日香!少し待っててくれ!」
「ええ!」
俺の声に、明日香は力強く応えてくれた。
ならば、俺もそれに応えよう。
「安心しろ。彼女を殺す気は無い。貴様を倒した後、彼女を倒さねばならないからな。」
「そんな計画、ぶっ潰してやるよ!」
デュエルディスク、
セット。
ダークネスも、専用のデュエルディスクを構える。
いかにも闇のデュエリストと言った感じで、デュエルディスクも漆黒に染まっている。
…だからこそ、ダークネスという名前なのかも知れないが。
まあ、こいつのことなんぞどうでも良い。
「さあ、闇のデュエルの始まりだ…」
「闇のデュエルなら、一回経験があるんだよ!」
廃寮での闇のデュエル。
タイタンとのタッグデュエルで、辛くも勝利を収めた時だ。
「それと、この闇のデュエルには罰ゲームがある。」
「罰ゲームだと?」
ダークネスは、自分が着ているコートの胸ポケットから一枚のカードを取りだす。
カードには、何の絵柄もなかった。
ただ、真っ暗
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