DS編
目覚め〜ガーゴイル討伐
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「っつ・・・・・・ここはどこだ?」
頭に鈍い痛みを覚えながら体を起こす。あたりを見回してみると、ここは開けた広場のよう
な場所らしく、周辺には風化した廃墟を連想させるような壁などが存在している。
しかし・・・・・・何故俺は生きている? 八神 将也という日本人としていきていたはずの俺は、ある日目が覚めると知らない世界で子供になっていた。その世界で俺はエイトとして生き、妻であるミーティアの死を看取った後、竜神族の里に隠居して、ついさっき息を引き取ったはずなのに。
「・・・・・・い! 聞いてんのか!」
「ん? ああ、すまない考え事をしていた」
声のする方へと視線を向けると、そこにいたのは頭意外をチェインメイル一式で固めた男だった。日本人であったころの感性を用いて言うならば、北欧系の顔つきだろう。
「まあいいさ。そんなことより、だ。ようこそ、神々の住まう土地ロードランへ。新たな不死
人よ」
「・・・・・・不死?」
これが俺の三度目の人生。ロードランでの不死の英雄としての始まりだった。
――――――――
「これでよし、と。少し休憩するかな」
俺は篝火に炎を灯し、エスト瓶の補充を行い腰を落とした。
体を休めていると脳裏に浮かぶのはあの戦士から聞いたこの世界についてだ。かつてこの世を支配していたという古竜。それ等を打倒した神グウィンとその騎士及び協力者。そして、突如人々に浮かび上がった不死人の証、ダークリング。不死人を隔離する不死院。そこから脱出し、ここ神々の住まうロードランへと辿り着く選ばれた者たち。そして・・・・・・
「不死人に与えられし使命、か」
あの戦士が言うには不死人には目覚ましの鐘を鳴らすという使命があるらしい。正直突然すぎてどうしたらいいか分からない俺は、とりあえずその使命を果たして見ることにしたのだ。
幸い、前世で所持していた武具や道具。はては身体能力まで受け継いでいたため、さして問題はないだろう。
「さて、まずは不死街を抜けて不死教区にたどり着かないとな」
腰に携えたロングソードを引き抜き、ヒーターシールドを装着する。さて、亡者を切り伏せ先に進むとしよう。目指すは目覚ましの鐘だ。
「さて、ここを抜ければ不死教区もすぐのはずだが・・・・・・」
塔と塔をつなぐ細長い通路。ここを抜ければ不司教区にぐっと近づく・・・・・・はずなんだが。
「いるな。ヘタをすればあの黒騎士より強いのが」
ここまでの道中にて遭遇した、亡者兵士とは一線をかくす強さを持った黒き騎士。攻撃が単調だったためそこまで苦労はしなかったものの、その性能の良い鎧などに攻撃を阻まれ倒すのに時間がかかってし
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