第98話 時のずれ
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マスターや、ナツ兄たちがいない妖精の尻尾のギルドはものすごく静かで、父ちゃんやワカバが飲んでいるお酒の匂いや、ワカバが吸っている葉巻の匂いが漂っているだけ。
ロ「ナツ兄たち、今頃何してるかな?」
マカオ「そうだな・・・今頃リグリション島に着いてる頃じゃねぇか?」
ワ「ナツは大丈夫なのか?船で行ったんだろ?」
そうだ。ナツ兄は乗り物酔いが激しいんだ・・・
マカオ「それにしても、やっぱあいつ等がいないと、ギルドはすげー静かだな。」
ワ「妖精の尻尾にはもったいないくらいの静かさだぜ。キナナ〜、ビール2つ!」
キ「は〜い♪」
バーカウンターでミラ姉の代理として働いているキナナが元気に返事する。
ラキ「もう、昼間っからお酒なんか飲んじゃって。奥さんに怒られるわよ。」
ラキ姉が腰に手を当てながらワカバを叱る。
ワ「ララララララララララキ!!それは禁句だっ!!」
ワカバが真っ青になって首をぶんぶん左右に振る。
ロ「父ちゃんもあんまり飲まないでよ。」
マカオ「へいへい。」
その時、ドガガガァァァァァン!!と凄まじい音を立ててギルドのドアが思いっきり開いて、息を切らしたマックスとウォーレンとナブとビジターとジェットとドロイが駆け込んできた。
アル「どうしたんだ?そんなに慌てて。」
ビス「何かあったの?」
アルザックと、アスカを抱っこしたビスカが聞く。6人を代表として、ウォーレンが青い顔で言う。
ウォ「マ、マスターが・・・リグリション島に行った奴等が、帰って来たんだっ!!!」
マック&ウォ&ナブ&ビジ&ジェ&ド以外「はぁ?」
マカオ「おいおいお前等、嘘をつくならもっとましな嘘をつけよ。」
ワ「そんなのすぐに見抜けるぜ。」
最初は父ちゃんたちや俺も笑ってたけど、
マック「本当なんだよっ!!」
ナブ「ハルジオンの街の人たちが言ってたらしいんだよ。」
ビジ「港で、妖精の尻尾の魔道士が大勢倒れているって。」
ジェ&ド「レビィが帰って来たんだっ!!」
ジェットとドロイがはもる。6人の顔は真剣だった。俺はいすから立ち上がると、
ロ「俺、ハルジオンの港に行ってみる。」
俺が外に出ようとすると、
マカオ「待てロメオ。全員で行こう。」
マスターがいない間、マスター代理を務めている父ちゃんの言葉にみんな頷く。本当にナツ兄や、ルーシィ姉が帰って来たの?俺たちはハルジオンに向かって走り出した。
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