第五章 StrikerS編
第百三十三話 『フィアットのシホ観察記録』
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吹き荒ぶ暴風の剣《カラドボルグ》』を『偽・螺旋剣』に改造したわけだし」
普通に言っていますけど宝具を改造するって結構すごいことですよね。
「この赤い槍と黄色い槍はディルムッド・オディナの『破魔の紅薔薇』と『必滅の黄薔薇』だったな」
「ええ、言っておくけど『必滅の黄薔薇』には触れないでよ? 傷がついたら治癒不可だから」
「それはもう知っているから触らん。
ちなみに二槍と一緒に置いてあるこの二つのセットのような剣は一体…?」
「それは『大なる激情』に『小なる激情』よ。
どちらもディルムッドがもしセイバーのクラスで現界したら持っているだろう宝具ね。
そんなにパッと見は派手じゃないけど、『大なる激情』の方は真名開放したら至近距離限定でだけどエクスカリバー級の斬撃を放つことが可能ね」
「ほう…エクスカリバー級とは。なにげに危ない代物なのだな」
「なっ! これはアヴェンジャー…ライゼルの宝具だった『紅蓮』に『月下』か?」
士郎さんが驚いている。
それはそうですね。
これはかつて士郎さんを苦しめた宝具なのですから。
「えぇ。士郎も解析したから剣の丘にはあるでしょ?」
「あ、ああ。確かにあるが…。
それではこの禍々しさを放っているのはもう一人のアヴェンジャー…アンリ・マユの短剣。
『左歯噛咬』に『右歯噛咬』か」
「そうよ。ちょっと古傷を暴くようで投影するのに抵抗があったけどなんとかやってみたわ」
「なんだ? この短剣はソードブレイカーの性質も持っているのか?」
「よくわかったわね、シグナム」
それで他にも見学を開始すると、
「なぁなぁ! この青白い槍はなんだ? シホ!」
「それは北欧神話の主神オーディンの愛用の投擲槍で、真名開放して放ったら標的を貫くまで追い続ける効果を持つ『大神宣言』よ」
「そんなものまで…」
「ギルガメッシュの宝物庫はなんでもあったからね。
ちなみに隣に置いてあるのはケルト神話の主神ルーの五つの鏃の投擲槍。
真名開放すると五つの鏃からそれぞれ光が発射されて標的を吹き飛ばす効果を持つ『轟く五星』よ」
「だが、さすがにアーサー王伝説で登場する宝具達は投影しないのだな?」
「ええ、当たり前よ。
『約束された勝利の剣』も『無毀なる湖光』も『転輪する勝利の剣』もだけど。
どれもAランク以上の宝具だから私では死を覚悟しないと投影は不可能かもね。
前にエクスカリバーをイリヤと一緒に投影したことがあったけど二度としたくないと思ったほどだし…
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