第五章 StrikerS編
第百三十三話 『フィアットのシホ観察記録』
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
私はある事を提案してみた。
◆◇―――――――――◇◆
時間は夜遅くになり、お姉様も私もつい熱が入ってしまいました。
そこに誰かがお姉様の工房に入ってくる気配がします。
「シホ、それにフィアット嬢も。二人とも食事もしないでなにをしているのだ?…って、うおっ!?」
どうやら声からして士郎さんらしいですね。
「士郎? どうした?」
「何驚いてるんだ?」
後から続いてシグナムさんとヴィータも入ってきたようです。
「「うわっ!?」」
そして二人も驚きの声を上げています。
なにをそんなに驚いているのかというと、理由は一つ。
今、工房の中は、
「な、なんで工房の中が宝具だらけになっているんだ!?」
そう、私が提案したのは久しぶりに宝具を投影してプチ見学会をしたいという話なのでした。
「…ああ、士郎」
「『…ああ、士郎』ではない。なんでこんなに宝具が散乱しているんだ…?」
「いや、フィアが久しぶりに見たいって言うから私もやっていくうちについ熱が入っちゃってね。
投影の定期点検の意味も兼ねていいかなと思って…」
「なるほど…いざという時に投影できなければ宝の持ち腐れだからな」
「でしょ?」
それでシグナムとヴィータは投影された宝具を一つずつ見学して行っているようです。
「この赤くて歪な大剣は…ネロ殿の宝具だったか?」
「ええ。隕鉄の鞴…『原初の火』よ。
マスターの私が投影できなくてどうするっていう感じね」
「こちらはキャスターの神宝である『水天日光天照八野鎮石』ではないか…」
「そうね。なんとか投影できたわ。これは真名開放すると魔力が上昇する効果があるからいいわよね」
「こっちはいつもシホや士郎が使うお馴染みの『干将・莫耶』か。
ランサーの『刺し穿つ死棘の槍』にライダーの『無銘・釘剣』も置いてあるな」
それから三人はそれぞれ見学していった。
私も一緒に混じって見学をしている。
「この靴はお姉様がまだ空を飛べない頃によく使っていた『天駆ける踵の靴』ですね」
「この長い日本刀は私の戦いの時に使った『物干し竿』だったか?」
「他にもシホのお馴染みの宝具、『偽・螺旋剣』や『赤原猟犬』、『無銘・斧剣』まであるぞ。
ん…? 『偽・螺旋剣』の隣に一緒に置いてある剣はなんだ…?」
「ああ、それは『偽・螺旋剣』の改造前の宝具『吹き荒ぶ暴風の剣』よ」
「あ、やっぱり改造する前もあったんだな」
「そりゃあるわよ。
エミヤも矢にして使うように『|
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ