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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百五十七話 強制捜査
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からないが十分に間に合うだろう。
「運用試験はシュトックハウゼン提督が行うことになると思います。その時の運用結果を元に最終調整を行う。宜しいですね?」
「承知しました」
「何か質問は有りますか?」
「いえ、特には」
「では、お願いします」
シャフトは飛び跳ねるようにして部屋を出て行った。興奮しているんだろうな、今度こそ昇進、そんな思いが有るのかもしれない。まあ同盟軍の帝国領侵攻の時はフェザーンの目を晦ますために昇進はさせられなかったからな。今度はその分も評価してやらないと。二階級昇進は無理だが勲章ぐらいは出してやるべきだろう。技術将校で勲章なら喜んでくれるはずだ。
その日の午後、広域捜査局、憲兵隊は協力してオーディンの地球教団支部に強制捜査を行った。地球教団は激しく抵抗、銃火器で広域捜査局、憲兵隊を攻撃した。広域捜査局、憲兵隊が射殺した信者は百名を超えた。負傷した後死亡した信徒、自殺した信徒を入れれば死者は百五十名を超える。逮捕された信者は六十名を超えた。
教団支部長のゴドウィン大主教は捕縛される前に服毒自殺をした。彼から情報を得る事は出来なかったが押収した書類の中から地球教徒がバラ園で、キュンメル男爵邸で俺を暗殺しようとしたことが判明した。強制捜査に先立ち広域捜査局第六課ではアルフレート・ヴェンデルを逮捕しようとしたがヴェンデルは激しく抵抗、最後はヴェンデルも服毒自殺した。ヴェンデルが使用した毒はゴドウィン大主教が自殺に使った毒と同一のものだった。
銀河帝国はその日の内に地球教とその信徒を帝国の公敵と宣言、地球討伐の決定が下された。地球討伐指揮官はアウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将が任命された……。
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