魔法先生ネギま!
0345話
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じような色をしていた。同時に背中には巨大な羽が形成される。この羽に関しては後頭部から伸びた新たな角と違い、背中から直接生えているのではなく、一種の魔力で形成されているらしい。チラリと確認するとこちらも色は黒……というよりは角とおそろいの漆黒だ。ただし、羽と言っても桜咲に生えている鳥のような翼ではなく、どちらかと言えばコウモリのような羽となっている。……まぁ、悪魔であるヘルマンを吸収して得たスキルなんだから、当然と言えば当然だが。
試しに羽を動かしてみると、バサッっと羽ばたく事には成功する。
「……ざっとこんな感じだな」
「あー、これを見るとその子、小太郎君だっけ? 魔王って言ってもおかしくないよね」
苦笑を浮かべながらそう告げる円。他の面々も同じような感じで、まさに異形と化した俺に対して恐れの一片すらもないというのはちょっと意外だ。
「怖くないか?」
「何が? だってアクセル君でしょ?」
俺の問いに美砂はあっさりとそう答える。他の3人も同感だとばかりに頷いていた。
エヴァはと言えば、何しろ自分自身が真祖の吸血鬼だから怖がる理由は無いし、茶々丸もエヴァのパートナーとして同様だ。
「くくっ、異形化か。まさに悪魔と鬼神を吸収したのに相応しい姿だな。……その様子を見る限りではお前ならもしかして闇の魔法による暴走も意外とあっさり乗り越えてみせるのかもな」
「はい。どんな姿になってもアクセルさんはアクセルさんですので」
「おおっ、ちょっと格好いいやん」
小太郎は何故か興奮して羨ましそうにこちらへと視線を送っていた。古菲はポカンとしており、朝倉はどこか引きつった様子で見ている。
「で、どんな能力か分かるか?」
エヴァの言葉に自分の変化した身体を色々と動かして確認する。
「……そうだな。まず、羽があるという事で空を飛ぶのは可能だろう」
バサァッと背中の羽を羽ばたかせる。その反動で空中へ数秒であるが浮かび上がるが……
「っと!」
そのままバランスを崩して地面へと着地する。
「どうやら空を飛ぶのはある程度練習しないと無理みたいだな」
「ふむ、そんなものか。まぁ、アクセルならそれ程の苦もなく空を飛ぶのに慣れるだろう。他には何かあるか?」
「そうだな、恐らくこれがメインだろうが」
足下にある影に意識を集中し、ずるりとその影へと身を沈める。そのまま影を通って移動してエヴァの影から姿を現す。
「……ほう。影のゲートか」
足下から俺が現れたにも関わらず、特に驚いた様子もなく納得するエヴァ。
それに対して茶々丸以外の面々は驚愕に動きを止めていた。
その様子に苦笑を浮かべながらエヴァの言葉を肯定する。
「ああ。正確に言えばあのヘルマンとかいう悪魔の
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