族結成
Trick31_チーム名は
[2/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
乃さんで助けたことが
あるんですよ。このビルのオーナーはおそらくですけどジュディスちゃんの
お母さんだと思いますよ」
「そうなの〜!」
黒妻の問いに初春が答え、それに合わせてジュディスが元気よく返事した。
「おれは黒妻だ。よろしくな、嬢ちゃん」
「よろしく〜!」
「あの〜、気絶している御坂さんの上で普通に自己紹介しても大丈夫ですか?」
あまりにも呑気で誰も指摘しなかったために、佐天は苦笑いしていた。
「あ、そうだった〜。それじゃ、西折のおにーちゃんのところに案内するね〜」
「何事もなく案内を始めましたわよ、この子」
倒れている御坂を気にせずにビルの中にジュディスは入っていった。
御坂を起こして一同は氏神ビルの中に入る。
ビルは最新の建築技法とデザインを使われているようで、入口からすごいと
感じた一同。
何より驚いたのがビルの吹き抜け構造。
吹き抜け構造は、階をまたいで上下が連続している構造だ。
それによって広々とした開放的な空間が得られること、風通しや光が行き届きやすく
することができる。
普通の家にも使われることがある構造が、このビルにあることはおかしくない。
だがこのビルは度を過ぎていた。
200階以上の構造の氏神ビル。そのすべての階の中心が吹き抜けになっていた。
「すっご!! 見て初春! 最上階が小さすぎてよく見えないよ!!」
「見てと言っているのに見えないって、佐天さん変なこと言いますね」
「落ちたら大変だね♪」
「でも各階がロビーから見えてテレポートしやすそうですの」
「金持ちの考えることは俺には理解できないぜ。まあすごいとは思うがな」
「ビルの耐震強度とかは大丈夫かしら。一応透視したけど問題なさそうだけど」
「このビルのどこかに信乃にーちゃんはいるの?」
「うん最上階〜」
ジュディスはエレベーターに向かって歩き出した。
「あれ? このビル、誰もいないの?」
ここまで大きくて立派なビルなら活気に溢れているはず。
だがビルの案内受付にも、待ち合わせに使われるためのロビーのソファーにも
誰もいない。
「今日はビルのお仕事はみ〜んな休み〜。だからだれもいなんだよ〜。
大事な話をするから警備員さんもいないんだ〜」
「立派なビルなのに誰もいないと不気味だね♪」
「都市伝説の話題に使えそうなシュチュエーションですね!
『誰もいない筈のビルに物音が! その正体は何か!?』とか!
『ビルから飛び降りる影! 死んだことに気付かずに自殺し続ける幽霊男!?』とか!」
「佐天さん、本当に好きですね」
初春が呆れたように言う。
「早く行くの〜
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ