第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第53話:名前を間違えるのは失礼な事だと思う……
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保してくれたから、サントハイム城に赴き実験を続けておる!」
「な、何ですって!? サントハイム城……」
キングレオの言葉を聞いたアリーナ姫が、顔面を蒼白にしながら悲鳴を上げる。
彼女はサントハイムのお姫様……
しかも住人が忽然と姿を消したと言われている。さぞかし心配なのだろう……
「バギクロス!」
突如リュカさんが何も無い壁に向かい、強烈な風の魔法を唱えた!
風の力だけで頑丈そうな壁に大穴を開ける威力のバギクロス……
「おいタ○キン野郎……どういう事か説明しろ。サントハイムで何をしてやがる!?」
「キ、キングレオだってんだろが! もう原型を留めてないぞ……」
いい加減に気付かないのかな……100%ワザとなんだと言う事に。
「まぁ良い……愚かなキサマ等に教えてやろう。バルザックはデスピサロ様の命により、異空間に閉じ込めたサントハイムの連中を使い、『黄金の腕輪』が手に入らない為、未だ未完成な“進化の秘法”を完成させるべく実験しているのだ! 生け捕りにしてあるサントハイムの人間を使ってな!」
「そ、そんな……お父様達が……」
なんて酷い事を……
アリーナ姫が力なくへたり込んでしまった。
「……黄金の腕輪? コレの事かタマ○ン?」
タマキ……もとい、キングレオの言葉を聞き何かを思い出したリュカさんは、マントで隠れている左腕を見える様に掲げ、そこに装着されている腕輪を指さし尋ねる。
「キ、キサマ……どうしてそれを持っている!? いや……そんなことはどうでも良い。サントハイムの連中の命と、キサマ等の命が惜しかったら、大人しくその腕輪を渡して貰おうか!」
どういう経緯でかは分からないが、連中の欲しがっている物をリュカさんが所持しているらしく、タマキ……ゴホン、キングレオは高圧的に手放す様に申しつける。
「はぁ? アンタ馬鹿なんじゃないの!? さっきのお父さんのバギクロスを見たでしょ! お父さんはハンパなく強いのよ……アンタみたいな不細工猫に勝てる見込みなんて無い程、圧倒的に強いのよ! それなのに何でアンタの脅しに屈しなきゃならないのよ馬鹿!」
しかし父親の強さを信じて疑わないリューノちゃんが、それ以上に高圧的な態度で拒否をする。
「くっくっくっ……何も知らぬ愚かな娘め! コレが何だか知ったら悲鳴を上げるぞ!」
不気味な笑いと共にタマキ……頭にこびり付いちゃったよ! えっと……キングレオが、懐から何やらアイテムを取り出し見せ付ける。
「あ、それは確か……『静寂の玉』だったけ? あの後、拾って準備してたんだ!」
ウルフさんがアイテムの正体を知ってるらしく、マーニャさん・ミネアさんと頷き合いながら語ってくれる。
「リュカさん。あのアイテムは、一部屋くらいの広さで魔法を
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