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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第38話 蘇生の花を求めて
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は涙を流している。
「……え!?」
彼女はその言葉を聞き、慌てて顔を上げた、半ば口を開けたままぽかんと男の顔を見つめる。
「最近判ったことだから、まだあんまり知られてないんだ。47層の南に《思い出の丘》って言うフィールド・ダンジョンがある。 まぁ、名前の割りに難易度が高いんだけどな……。そこのてっぺんで咲く花が、使い魔蘇生のアイテムらしいんだ」
「ほっ ほんとうですか!?」
その言葉を訊いて、シリカは思わず腰を浮かせて、叫んでいた。
悲しみにふさがれた胸の奥から希望の光が差し込むのが自分自身にもよく判るし、生気が戻ってきた様にも感じた。
だけど、最大の問題点がある事にも同時に気づいた。
「……よ、47層」
それは、層の高さだ。今いるこの《35層》より12も上の層。今の自分のレベルでは安全圏とは到底言えるものではないからだ。だから、悄然と視線を地面に落としかけたその時だ。
「ガアアアアアアッ!!!」
背後より、モンスターの雄叫びが響き渡った。悪夢の叫び。
「ッ!!」
それを訊いた彼女は、再び身を固くした。この雄叫び、忘れるはずも無いものだから。彼女の大切な存在であり、この世界で生まれた友達を奪ったものの雄叫び。
《ドラゴンエイプ》のものだったから。
あの時はそれを訊いて、感じて ……動くことがままらなかった、けれど彼女だが今度は直ぐに動く事ができた。自分には、まだやらねばならない事があるから。幾ら12も上の層とはいっても、諦めないと強く思ったから。
大切な友達を助ける為に。
だが、そんなシリカの動きをキリトが制した。
「大丈夫。落ち着いて」
キリトは、表情を強ばらせ武器に手を伸ばそうとしている彼女の耳元でそう囁いた。普段であれば、男の人にそんな事されたら、それこそパニックになってしまうのだが。
そんな事よりも、更に驚いた場面を見てしまった。
あの雄叫びが訊こえた方を見てみると、もう1人の男性が、ドラゴンエイプの群を造作も無く、なぎ払っている姿が見えたのだ。
その四散する数を見たら、ゆうに4匹は超えている。
「……ふぅ。話が済めばとりあえずは町へと戻った方がいいな。今の時間帯は、あの猿が活発に行動中の様だ」
男は剣を鞘にしまうと、再び戻ってきてそう言っていた。息が乱れた様子も無い。余裕さえも見える。
「あっ……あなたたちはっ………」
彼女は、改めて驚き、それを今回は隠せなかった。先ほども助けてもらった時にも驚く事だったが、……ピナを失った事で、気をしっかりもてなかったから、はっきりと覚えていなかったからはっきりと見れなかった。あの3匹のドラゴンエイプを葬った姿を。
だけど、今回
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