第二話:猫(神)の恩返し 後編
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か、目を丸くして俺を見る美女――もとい、猫娘(神)。
なんだよ、23歳にもなって童貞なのがおかしいってか。ふざけんな! お前はいま世の男たちの何人を敵に回したのかわかってるのか!?
そう言ってやりたい気持ちもあったのだが、
「意外すぎる事実に、みーはむしろ心が踊った」
「……っ!?(ゾクッ)」
頬を上気させて、邪気たっぷりな微笑みを浮かべる猫娘(神)。
お、犯されるっ!!
俺は本気で身の危険を感じて、後ずさろうとするのだが、さっきのディープキスのおかげで腰が抜けているのか、力が入らない。
「おみゃーさんがクソ鈍感にゃのは理解したが、そんなことはどうでもいいにゃ! さあ、契約だ!」
「きゃああああっ!?」
猫娘は俺に覆い跨ると、さすが猫と言わざるほどを得ないほどの俊敏な動きで、俺の両手を片手で掴み、頭の上に抑えつけられる。下半身は、猫娘の足で拘束されていて、俺は完全に身動きが取れない状況に追い込まれた。
「にゃ〜、童貞を喰うのは久しぶりだにゃ〜」
「喰う? 喰うっていったな、今!? HA☆NA☆SE!!」
俺は必死に抵抗するが、猫娘は止まらない。舌舐めずりをしながら俺のジーンズに手をかける。
「にゃふふ、にゃんだかんだ言って、こっちは正直だにゃあ」
「……くっ!」
月並みの台詞を吐く猫娘だが、俺は俺で月並みすぎる反応、ジーンズの上からでもわかるほどに高く反り上がってテントを形成していたからだ。お約束過ぎて返す言葉もない。
「にゃは、みーも興奮してきたにゃ〜」
「……んぐ!? ……んく!」
猫娘は身体を倒して、俺の顔にそのやわらかい胸を押し付けてきた。花のような香りと、汗の匂い。それらはまるで酒のように、ゆるやかに思考を鈍らせる。
「……にゃにがでるかにゃ〜」
喜々とした声で言いながら、猫娘は片手でジーンズをチャックを器用に開けて、その手を中へと侵入させた。
猫娘の掌が、トランクス一枚を隔てて上下に擦れる。
性器を、"自分以外の人間に触られる"という興奮と感触が、言いようのない快感となって俺を犯す。
眼前いっぱいに広がるの汗ばんだ猫娘の胸が、手の動きに合わせて、俺の顔をうずめては離れてを繰り返す。その度に、胸は形を変えて、驚くくらいの柔らかさで俺の顔に体温を伝えてくる。
――そろそろ、俺の中の理性は限界を迎えていた。
「ほれ、にゃにを呆けてるんだにゃ」
「……っ」
猫娘は手の動きを止めて、上半身を揺らす。胸が小刻みに揺れて、俺の鼻先で乳首をかすらせるように動いた。
俺は無意識に舌を伸ばして、舌先でつつくようにピンク色の乳頭に触れた。
「ん、そう……、いい子ですにゃ〜」
「……」
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