第96話 マヤの涙
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俺は今も腹を抱えて笑っているヤマトに腹が立っていた。
ヤ「お前に俺を倒す事が出来るのか?火竜(サラマンダー)。」
ナ「俺は、ぜってぇにお前を許さねぇっ!!マヤや俺たちの仲間を散々傷つけて、変なやつ(フェアリー)たちも思うままに弄んで、フレイを、殺した・・・!お前は!どれだけの者を傷つければ気が済むんだよっ!!火竜の・・・鉤爪ッ!!」
ヤ「逆光!」
ヤマトの顔面を蹴ろうとしたが、強い光のせいで思わず目をつぶっちまった。
ナ「眩しい!おふっ!」
俺が目をつぶっている間に、ヤマトは俺の腹部に拳をお見舞いする。
ヤ「こんな光で目を閉じるなよ。勝負はこれからだぞ!赤外線!」
ヤマトの手から炎のような赤い光線が放つ。ってあれ?赤外線って、目に見えないんだよな?俺は見えてるぞっ!!その赤い光に運悪く当たった。
ナ「あっちーーーーーーーーーーっ!!!」
皮膚が、焼けたみてぇだ・・・俺の腕は赤くなってる。あんにゃろぉ〜・・・!!俺は腰をかがめて、頬を膨らませると、
ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」
ヤ「銀光線!(シルバービーム)」
俺の息(ブレス)を光で防いだぁっ!?
ヤ「銀光線は、相手のどんな攻撃でも防ぐ事ができる。」
ナ「ずりぃぞごらぁっ!!」
ヤ「勝負にずるも正気も関係ない!爆発の光線!(イクスプロウドビーム)」
今度はヤマトの手からオレンジの光線が放つ。あれに当たったら、きっと爆発するな。俺はそう予測し、その光線をかわした。へっへー。こんなのへなちょこじゃねぇか。
ヤ「俺の魔法は手からしか出せないと思ったか?」
ナ「なにぃ!?ぐわぁぁぁ!!」
気づいた時にはすでに遅かった。俺の足元にはオレンジ色の魔法陣が浮かび上がっていて、かわすひまも無く、俺はその光線に当たった。
ヤ「この光線は、その名のとおり、当たると爆発する光線だ。爆発の威力は、普通の爆弾の100倍だ。」
ヤマトの下らねぇ説明を耳にしながら、俺はよろよろと立ち上がる。口から血が出る。
ヤ「無理はしねぇ方がいいぜ。お前はまだ若いんだからな。見てみろ、青猫も心配そうに見てるぞ。」
俺は肩で息をしながら、ゆっくり後ろに首を回すと、気を失っているマヤと一緒にいたハッピーが目に涙を浮かべて、
ハ「ナツ・・・」
小さく呟いた。
ナ「はぁ、はぁ、悪いなハッピー・・・俺は、こいつを倒さねぇと、気が済まねぇんだ。はぁ、はぁ、はぁ、マヤや、フレイや、変なやつたちの・・・仇を討つんだっ!!!」
大粒の涙をこぼしながら、ゆっくり頷くハッピーを見た俺は、両手に炎を纏うと、
ナ「火竜の・・・翼撃ッ!!」
ヤ「銀光線!」
また防がれたぁっ!!
ヤ「拘束の光
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