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月の姫の現代入り
月の姫との出会い
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そう言って彼女は椅子に座る

数分後、健吾がお茶を持ってやってくる

「ほい、お茶な。家の自慢のお茶畑から採れたものだ。熱いから気をつけてな」

「ありがとうございます」

そう言って彼女はお茶に口を付ける。お茶を飲んで安心したのか。ふぅ、とため息をつく

「少しは落ち着いた?」

「はい、ここには初めて来たもので。心細かったので・・・・・」

「そっか。そりゃあ大変だったね。あっ自己紹介するよ。俺は増川 健吾だ。会社のサラリーマンをしている」

「私は、綿月 依姫と申します」

そう言って彼女は一礼する

「ご丁寧に。ん?依姫・・・・・?」

健吾はその名前に聞き覚えがあった

「はい。どうかしましたか?」

「いや、聞いたことあるな〜って思ってな・・・・・なんだったか・・・・・」

「・・・・・・・ですか」

依姫が小さく何か言った

「ん?なにか、ぐお!?」

いきなり倒されたかと思うと、目の前に鋭利なものが突き出された。それは刀だった。持ち主は依姫だ

「あなたもグルだったということですか。と聞いているんです」

「へ?な、なんのこと!?」(おいおいおい、どういうことだよ!?訳わかんねぇ!?なんでいきなり殺されかけなきゃいけないんだ!?)

「とぼけても無駄です。正直に答えてください」

彼女のオーラはさっきまでと違い何かが取り付いたような感じであった。

「ほんとうだ!君がなんのことに対して怒ってるのかわからない!グルってことは誰かに嵌められたのか?だとしてもそのグルってこと自体を知らないんだ!嘘じゃない!信じてくれ!」

健吾はできる限りの証言をする

「・・・・・・・・・・・・分かりました。貴方の目を見る限りでは嘘は言ってませんね。」

そう言って彼女は刀を引く

「ふぅ・・・・びっくりした・・・・・・死ぬかと思った」

「済まないわね。こっちに来てから少し、疑心暗鬼になってしまったわ。本当にごめんなさい」

そう言って謝る依姫

「わざとじゃないんだろ?もし良かったら嵌められたことを教えてくれないか?もちろん、依姫さんの好きでいいから」

「分かりました。あと、呼び捨てで構いませんよ。」

「わかった。俺も呼び捨てでいいよ。君、そっちのほうが言いやすいだろ?」

「はい、まずは発端は・・・・・」

そう言って彼女はこれまでの経緯を話しだしたのであった
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