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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−七星と新たな力−
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「俺と…話?」

あのペガサス会長がか?

「先日、テレビで、アナタのデュエルを拝見させていただきまシター。」

万丈目との友好デュエルのことか。

「ファンタスティーック!低レベルモンスター中心の【機械戦士】で伝説のアームド・ドラゴンを何度となく打ち破る!素晴らしいデュエルでシター!」

「それは…どうも。」

緊張してこれだけしか言えない。

「oh…そんなに緊張しないでくだサーイ…そこで一つ、遊矢ボーイに頼みがあるのデース。」

「頼み?」

俺なんぞに?

「今度我が社は、デュエルモンスターズに革命を起こす、『低レベルモンスターが重要となる召喚』を考えていマース。」

低レベルモンスターが重要となる召喚。

デュエルモンスターズにおいて、低レベルモンスターとはさほど重要ではないというのが、常識だ。

その常識を、ぶち破る召喚方法…?


「その名を、《シンクロ召喚》と言いマース。」

「シンクロ召喚…」

アドバンスでは無く、
融合では無く、
儀式でも無い。

新たな召喚方法
《シンクロ召喚》

「それを遊矢ボーイ。アナタに渡したいのデース。」

「何故俺に?」

「まずは一つ。
アナタの【機械戦士】にワタシが感銘を受けたからデース。
二つめは、
低レベルモンスターを主軸にしている人に頼みたいのデスが…そんな人、めったにいないのデース。」

あー。
なるほど。

「最後に三つめ。
アナタが、《シンクロ召喚》に必要なモンスターである、《チューナー》と、《シンクロモンスター》を既に持っているからデース。」

「既に!?」

急いでデッキの中を確認する。

「《エフェクト・ヴェーラー》と言うカードと、背景が白いカードがある筈デース。」

二枚とも、ある。

最初に疑問には思った。
何故、エフェクト・ヴェーラーに、《チューナー》と書いてあるか。
何故、エフェクト・ヴェーラーのことを、誰も知らないか。

背景が白いカードも、エラーカードだと思ってエクストラデッキに入れたままだ。

「…二枚とも、持ってます。」

「ある人に、誰かに渡してくれ、と頼んだモノデース…遊矢ボーイに渡されるとは、運命を感じマース。」

運命、ねぇ。

「ペガサス会長。すいませんが、シンクロ召喚に必要なカードは、受け取れません。」

「what!?何故デース!?」

まさか断られるとは思っていなかったのか、慌てるペガサス会長。

「俺のデッキは【機械戦士】デッキです。低レベルモンスターが多いとはいえ、それ以外のカードは扱いません。」

そうだ。
自分のデッキは【機械戦士】なのだから。

「そうデスか…」

見るか
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