−七星と新たな力−
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物騒な物、壊してしまえば良いのでは?」
「それはいけません!」
ふと、思いついた疑問を言ってみただけなんだが…
「七星門の鍵を破壊すると、三幻魔は不完全に目覚めてしまいます。それは、セブンスターズも望まないでしょうからね。」
こっちは、不完全に目覚めた三幻魔に苦しむことになるな。
「あなたたちは、この学園でも屈指の実力を持つデュエリスト。その力を見込んで、この鍵を託したい。そして、セブンスターズからこの鍵を守ってもらいたいのです。」
なるほど、だから呼んだのか。
「へへ、デュエルと聞いちゃ、やらない訳にはいかないぜ!」
最初に十代が鍵を取る。
「ま、楽しんで勝たせてもらうか。」
次に俺。
「私もやるわ。この学園を滅ぼされたら、たまらないもの。」
一番マトモな理由だな、明日香。
「日頃の研究成果を試す、良い機会だな。」
世界が滅びる危機も、お前にとってはそれか、三沢。
「フン!誰が相手であろうと、この一、十、百、」
はいはい。
分かったよ。
「このデュエルアカデミアに挑戦する不届き者ーは、ワタシが成敗してやるノーネ!」
最後に、クロノス教諭。
…挑戦者とは、少し違う気がするが。
「ありがとうございます、皆さん…」
これで俺たち7人に、世界の運命が託されたらしい。
…実感はないが。
「これで、話は終わります…遊矢くんは、少し残ってください。」
俺だけ!?
「それじゃ遊矢。俺たちは先に戻っている。」
三沢が代表してそう言うと、みんな校長室から出て行ってしまった。
薄情者ォォォォォ!
「君だけを残したのは、ある人の頼みなのです。」
「ある人?」
お偉方に知り合いはいないが…?
鮫島校長は近くにあったリモコンに手を伸ばし、設置してある巨大なテレビの電源をつけた。
「遊矢ボーイ!初めまして、《ペガサス・J・クロフォード》デース!」
「ペペペペペペペペペガサス会長!?」
巨大なテレビに映ったのは、恐らく世界一有名な会長、インダストリアル・イリュージョン社会長、ペガサス・J・クロフォード会長だった。
…あらかじめ言っておくが、知り合いでは断じてない!
「良い驚きっぷりデース。コレだからドッキリは止められまセーン。」
ドッキリ?
「遊矢くん。実はこのテレビ、テレビ電話にもなっていてね。ペガサス会長が、ただ電話して来ただけさ。」
「oh、Mr.鮫島。種明かしが早すぎマース!」
結局何なんだ!?
まさかドッキリの為に残された訳じゃないよな!
「遊矢ボーイ。Mr.鮫島に頼んで、君と話がしてみたかったのデース。」
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