魔法先生ネギま!
0344話
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いい。どっちもやめろ」
俺の言葉を遮ったのはエヴァだった。
「このままではどこまで行っても平行線だ。ぼーや達とアクセルは立っている位置そのものが違うのだからな。ぼーや達も、アクセルが言うように自分の意志を貫きたいのならその力を示せ。口だけでピーチクパーチク囀ったところで力無き弱者にいざという時の決定権はない。アクセルにしてもだ。今回の件に関して私は問題無いと思っているが、じじぃや高畑、そしてそれ以外の者達はどう思うか考えた上での行動だったか? それにお前はさっさと始末してしまったが、あの悪魔から情報を手に入れるという手段もあっただろう?」
確かに、頭に血が昇っていて関東魔法協会について考えていなかったのは事実だろう。だが、それにしたっていざとなったら俺は最終手段として麻帆良を出るという手段もあるのだ。俺はエヴァと違ってこの麻帆良に封じられている訳でも無いのだから。……ただ、確かにヘルマンからもっと情報を引き出せたかも知れないというのは事実だな。俺の未熟さが露呈した形だ。
そんな風に考えていると、エヴァの言葉を聞いていた神楽坂が口を開く。
「ちょっと、エヴァちゃんはどっちの味方なのよ!」
「別に私はどっちの味方という訳でもないさ。ぼーやの言にも一理あるとは思っているし、アクセルに関しても同様だ。……ただまぁ、どちらの意見に近いかと言えばやはりアクセル側だろうがな」
「っ!?」
その言葉を聞いた神楽坂がテーブルをガッと叩いて部屋を出て行く。
「アスナ、待ってや!」
「このちゃん」
その後を追う近衛と桜咲。
「アスナさん! ……確かにアクセル君やマスターの言う事は正しいのかも知れません。ですが、僕はそれに納得は出来ません!」
「ネギせんせー」
「のどか、待つですよ」
ネギが部屋を飛び出て、その後を宮崎と綾瀬が追っていく。
「……理解は出来るが納得は出来ない、か」
ネギの言葉を聞き、思わずポツリと呟くのだった。
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